公害防止管理者試験の体験談(2018年)

2018年度の公害防止管理者試験の体験談をまとめました。勉強をするときの参考にしてみてください。

大気1種合格体験談(フミさん)

受験科目
[大気概論]

<学習期間>
・3週間前からエッセンシャルの読書し始めて
・2週間前~1週間前までで こちらのサイトにある過去問10年分を解いてA5ノート5枚くらいにまとめ
・1週間前からエッセンシャルの巻末問題と過去問復習しました。

<学習物>
オーム社の問題集
・産業環境管理協会エッセンシャルの大気概論
・こちらのサイトの過去問10年分
エッセンシャルの例題はあまり実問の形に合ってない問題でした。
ただエッセンシャル巻末のまとめ問題は非常によかったです。

<実学習での覚え方>
私は以下の(1)~(6)の形で覚えました。

(1)【問題法則を覚える】
例)
・基本と付いたら国または政府の範囲(基本法・基本計画)
・基準とついたら数値の話なので環境省の範囲[地域性高い場合(総量規制)は知事]
・都市や上乗せなら知事の範囲(都市計画・条例の上のせ基準)
*規制基準に違反したら改善命令
*抑制基準に違反したら勧告

オゾン層破壊するのは塩素と臭素原子なので名前に
・クロロ、塩化
・ブロム、臭化
が付いたらオゾン層破壊気体の対象。

(2)【意味を考える】
例)
環境基準は統計的に有意が出ない値の1/10値とされています。
つまりピークで基準値を超えてもただちに健康被害がでるわけではないので罰則や行政処分はないわけです。(ピークが大きかったり連続超なら知事から改善命令はでます)

また管理者は【装置管理者】なので有資格者である必要があり、統括者は【経営側の責任者】なので資格は必要はないですが、事故が起きた時には経営責任をとる必要がある。

植物の感受性、オゾンは酸化物なので、葉物野菜と朝顔(pHで花の色が変わる)が、感受性強(耐性は弱)
ミカン,ゼラニウム,グラジオラスは、弱酸性土を好むので感受性弱(耐性は強)

(3)【短く自分が理解しやすい言葉に言い直す】
例)
公害防止管理者の仕事について
出し入れする物、装置と測定器の点検と記録。
+測定器修理と事故の応急処置。
改善、発注や装置自体の修理は規定範囲外。

(4)【図や表に視覚化する】
・期限や数値範囲などは棒グラフ
・責任範囲などは集合図などで表現
・数値関連は簡略化表に
これをする事で文字の羅列より腑に落ちやすくなります。

例)達成率(90%以上=ほぼ達成)
——-|一般———|自排———|
SOx—|ほぼ達成—-|100%——-|(SOxは一般ほぼ達:自排100%)
NOx—|100%——|ほぼ達成—–|(NOxはSOxの逆転)
CO—-|100%——|100%——–|
光化学|0%(約80日)|0%(約100日)|(光化学はダメダメ)
SPM—|ほぼ達成—|ほぼ達成——|
PM2.5-|約75%—–|約60%——-|(年変化あるが一般>自排)
【過去問見るに位置逆転か20%以上の値変更が問】

(5)【小数点以下の数値は漢字分数化】
私は0.1と0.01と0.001とかゼロ並んでいるだけで覚えるのが嫌になるので、十分の1,百分の1,千分の1として覚えて答えの段階で変換します。
もっとも 私は電気屋なので指数化の1e-1,1e-2,1e-3の方が慣れてはいるんですが。

(6)【過去問から法則を見つけ出す】
例)公害防止組織整備規定のばい煙施設の問題
ここは過去問から見るに数値は問いにされてないようです
別法になる廃棄物焼却炉か条件(~に限る、~を除く)が過去問で問われていたので その部分だけ覚えました。

以上の形で、学習しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とりあえず、目標の大気1種は取れたっぽいので
来年は日程がバッティングしている別資格を取って
再来年機会があったら騒音振動を受けようと思います。

<最後に>
自己流の学習紹介とかで参考にならなかったかもしれませんが
少しでも誰かの役にたったら幸いです。
それでは 機会ありましたら また。

【合格後に寄せられた感想】

大気1種合格証届きました。

まあ、去年ちょっと準備不足で逃した
1科目だけの受験だったので気分的には楽でした。

♯ちなみに私の本年の資格学習の結果です。
(2018年合格資格)
第二級海上特殊無線技士
航空特殊無線技士
銀行業務検定 税務4級
[新]CSR検定試験3級
ビジネスマネジャー検定試験
環境社会検定試験(ECO検)[10年ぶり合格2回目]
MOS PowerPoint 2016(CBT)
ビジネス統計Specialist Excel分析Basic(CBT)
Python 3 エンジニア認定基礎試験(CBT)
電験2種1次 科目合格 [理論]
電験3種  科目合格 [理論]
ホスピタリティ検定3級
MOS Excel 2016 Expert(CBT)
大気関係第1種公害防止管理者

※勝率は4割くらい

=====================================
(資格学習について総括)
ーーーーーーーーーー
私は読経も写経も嫌いです。
なので繰り返し読んで覚えるより、法規でも技術でも「なぜ」を問いて調べ
調査でわからなくても 想像して自分なりの解を持って覚えるようにしてます。
♯スナップショットで覚えられる10代20代ならともかく
♯そうしないと覚えられないし、単純読経は覚える事が苦痛ですから。
それに 「なぜ」の解を持っていると新傾向の問題への恐れが低くなります。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ついでに私は電話帳否定派です。
実際、問題集と他の参考教材で水質1種・大気1種をとってます。

電話帳を使用しなかった理由は下記3点

・分厚い
・大きい
・初見で重要箇所がわからない

その為、私は問題集すら科目ごとに本を分解。
小冊子にして携帯し目にする機会を多くするようにしました。
電話帳じゃ中の小冊子であっても持って歩くのはおっくうなもので。

その上で、電話帳なしでも前の「なぜ」を気に止めながら過去問を解いていると
だんだん出題者の「何を覚えて欲しいか、何に気をつけて欲しいか」が見えてきます。
♯有害物質はアレの順に覚えて欲しいのか、だからこれとこれは頻出なのかとか
♯法規はコノ人の責任範囲覚えて欲しいのかとか、この期限はアレ気にしてるのかとか

ただ問題集については常に年度最新のものを購入してました。
理由は近年の法改正について記述されているのと
試験対応年度の白書が載っているからです。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
また、私は資格学習は根性[ガッツ]ではなくて技術[テクニック]と思ってます。
その為 【計画力】・【メンタルコントロール】・【学習の効率化】
の3つを軸にして学習をしています。
※ちなみに いろいろやってますが 好きな事の犠牲はやってません。
ーーー
尚、私は最終学歴 専門学校 電子工学科卒のアラフィフで
本業は電子回路設計エンジニアです。
それでもそれなりの結果は残せているので
上に書いた3軸は間違ってないつもりです。
ーーーーーーーーーーー
今後ですが
来年はそろそろ水処理の知識が抜けてきたので下水道3種を受験予定で、
公害防止の方は一休みして 同日バッティングの電気工事士1種を受けるつもりです。
あとは電験の継続と今年、科目合格すら かすりもしなかったエネ管電気の再挑戦です。

最後に、掲示板の前ログと本記述あわせて
私の持っている学習ノウハウの7割くらいは書いたつもりです。
参考になれば幸いです。

▲ページトップにもどる

大気4種→1種合格体験談(おっさんさん)

勉強方法

まずは過去問題を解く、それに関連した電話帳の文章に赤線を引く。

赤線の部分をひたすら書いて覚える。

特に間違えた問題を中心に間違った理由(曖昧な記憶を解消、根拠を持った記憶の植え付け)を解明して、 地味に反復して覚えていく。(私は注意力散漫になりました。欠点です。集中することが大切です。)

問題の選択肢の意味の理解、過去問では類問の出題が多い。

例えば誤っているのはどれかの中で 正解の説明文(語群)、誤りの説明文(語群)があり、その語群の入れ替えに注意して、 問題の意味を正しく理解することが重要です。

昨年のばいじん粉じん特論の計算問題でばいじん一般粉じん特論に過去出題された石綿の計算問題の類問が出題され、正解に辿り着きました。

出題傾向が異なりますが(勉強する範囲、内容が増えますが) ばいじん粉じん特論対策でばいじん一般粉じん特論の問題を解くという事も手助けになる可能性があります。

私の場合、これで1問はこれで救われました。 全科目の中でばいじん粉じん特論が一番馴染みがなく、基礎からの勉強が必要なので最難関科目と思います。

使用した資料、教材

1教材、電話帳、過去問6年分の問題集「正解とヒント」を解く。

2ネットでYAKU-TIK公害防止管理者まとめましたを利用(過去問を(コンパクト)に解説している。) と環境白書の関連資料(環境基準の達成率まとめました。)の記事の丸暗記を行いました。

3関連の環境白書を読む。(ネット検索)

4大気特論の計算問題は大気塾の例題を解いて、訓練する。

5理科とかが苦手での模範解答 があるので、わかりやすい説明を熟読する。

計算問題は自分でパターンを見つけ(流れ作業を)、自分の ものにできれば、なんとかなります。

最近出ているピトー菅の計算問題は大学の教科書に載っていましたが、 記憶がありませんでした。

ここ5年で3回の出題はある意味サービス問題だったかもしれません。

今年の問題はガス温度を問う問題でひねっていましたが、開平の作業がない分、ゆっくりと計算を行うのみでした。

但し、公式2つを覚えていないと解けませんが。

これだけで平成28年からの3年間、2科目ずつの積み上げでなんとかなりました。

出来れば科目合格OK年以降の過去問題の反復をお勧めします。

掲示板での大気1種、一発合格の人の喜びの記事を見て、凄過ぎと感じてしまいます。

まずは大気4種に集中して、試験科目(4科目)の永年免除を取得してから(大気4種に2年かかりました。) 残り2科目にかけました。

準備講習を受けたかったのですが、(資格を取ってくれと要請しているのに関わらず)会社から受講料は出せないとか言い出し、仕事が忙しく休めない事情も重なり、断念しました。

大気4種の取得目的(理由)

ボイラーの1時間あたりの排気ガス量が1万立方メートルを超えたためです。

準備講習受けていれば、大気4種一発合格が可能だったのではなかったか、気になるところです。

54歳という年齢のせいにしたくはないのですが、反復学習で知識が身につかない事に対して焦りともどかしさを感じつつ、日々努力しかないなと思っております。

大学で学んだ環境化学の知識はほとんど役に立ちませんでした。

自己流の勉強でぎりぎりの状態でした。運営サイトのおかげです。

ありがたく思っております。

▲ページトップにもどる

大気4種合格体験談(あいさん)

【受験理由】
会社要請のため

【経歴】
大卒ですが化学とはほぼ無縁だったので予備知識はほぼなしの状態でした。初めて過去問を見たときはかなりキツイかなと思いました。

【勉強時間】
8割取ることを目標にしたので5月から始めて合計300から400時間は勉強したと思います。7月までは休日2日間のみで勉強時間は10時間/週でしたが、8月からは平日1から2時間、休日8時間程度で20時間/週でした。

【使用した教材】
電話帳(最新版)
過去問(正解とヒント10年分)

【勉強方法】
公害総論、大気概論、大気特論、ばいじんの順で勉強しました。公害総論でおおまかな全体像を掴んでから大気概論以降に臨んだ方が理解力は上がると思います。

初めは電話帳を読み進めていく敷居があまりにも高いと思います。私は一度、他の参考書に手を出しましたが、結局はシンプルに過去問と電話帳を繰り返すのが確実かつ最短だと思います。なにより、過去問をベースに勉強を進めていけば、参考書は一通り終わったけど過去問が全く解けない、とか、この参考書だけで本当に合格できるのか、といった不安がなくなるところが大きいと思います。

また公害防止管理者の試験は、過去問と全く同じ問題は出ませんが、ほぼ類似もしくは過去問の知識だけで解ける問題が半分はあります。さらに過去問と電話帳をセットで使うことで、電話帳から問題に出やすい範囲が絞れてきますし、出題者の意図することが少しずつ分かってきます。

次に具体的な勉強方法です。
1 最新の過去問から順に1問ずつ解いていく
この時点では全く分からないので正解不正解はどうでも良いです。大事なのは過去問で聞かれている内容、またその箇所を電話帳にマーカーして覚えることです。(マーカーは裏写りし難い黄色マーカーかつ擦って消せるのがおすすめです。)マーカーしたついでに周辺部分だけでも電話帳を読んでおくようにすると徐々に苦手意識がなくなってくると思います。

2 先ずは1の方法で5年分の過去問を解く
この時点で過去問は類似問題が多いことが分かってきて、出題傾向も少しずつ掴めてくると思います。過去問は解説も大事なのでよく読みましょう。

3 まとめノート
覚えるべき要点を掴み始めたくらいかと思うので、過去5年分の問題と解説、電話帳をそれを自分流にまとめて、いつでも見返せるものを作ると良いと思います。

4 繰り返し過去問5年分を解く
過去問、電話帳、まとめノートを往復しながら何度も繰り返して解く。この時、電話帳は少しずつ読む範囲を広げていくように意識すると良いです。ただし、電話帳にマーカーを引いた部分は本番でも出る可能性が高いので意識して覚えましょう。

5 過去問10年分を解く
6年目、7年目、と遡って解いていくうちに見慣れた問題が多くなってきます。電話帳のあそこに載ってたな、と思えるくらいになっていれば十分です。この時点で必ずしも6割取る必要はありません。ただし古い電話帳は最新のデータと異なる選択肢が正解となってる場合もあるので、数値は最新版のものを覚えてください。

6 ひたすら過去問を繰り返す
ここまできたら過去問だけでなく電話帳も抵抗なく読めるレベルかと思うので、過去問をベースに電話帳も読み進めましょう。他の科目と並行して進めていくのがベストです。

【受験結果】
当日は自信を持って回答できたのが6割程度。残り3割は2、3択まで絞って後は勘。残り1割は全く分からず。結果、全科目8割取れて合格できました。

【感想】
試験勉強も受験当日も公害総論が一番大変でした。公害総論は範囲も広く電話帳も分厚いので心が折れそうになりますが、ここを乗り切れば後は勉強時間さえ確保できれば比較的スムーズに進められると思います。

また大気特論の計算問題は苦手な方はかなり大変だと思います。私は計算問題2問のために1ヶ月近くの時間を費やしてしまいましたが、本番は2問とも回答できませんでした。結果論ですが大気特論の計算問題は15問のうち2問なので割り切って捨ててしまうのも全然ありだと思いました。計算問題は2問とも安定して正解できるレベルになるには相当時間がかかりますし、計算ミス一つで落とす可能性が高いです。それを考えたらラッキーで1問取ったのと変わらないので、他の暗記系に時間を使う方が得点は安定するような気がします。

【その他】
今後、勉強される方にアドバイスできるとしたら、電話帳と過去問だけで十分であること、大気特論の計算問題に必要以上に拘らないこと、まとめノートを作ること、の3点です。

来年は大気1種を受験予定なので、またこのサイトにお世話になります。ありがとうございました。

▲ページトップにもどる

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク