技術者に「英語」が必要である理由

僕は技術者にこそ英語が必要だと考えています。

英語の勉強

そのため、TOEICの点数を800点以上取れるようになってからも引き続き英語を勉強しています。引き続き、TOEICの勉強を続けていますし、オンライン英会話など新たな試みに取り組んでいます。今回の記事中では、僕が技術者にこそ英語が必要だと考えている理由について紹介します。

1.最新の技術についていかないといけない

科学技術の進歩はとても速いです。
勉強を怠ると全く時代遅れになってしまいます。
これは技術者の方なら、誰もが感じると思います。時代遅れになってしまった技術者はいわゆる「老害」なってしまいかねません。

例えば測量の世界の事を考えてみます
(僕は測量士補の資格を持っていますので・・・)。

私が学生の頃は、古典的な測量手法が採用されていることがありました。
例えば、平板測量といった古い技術を実習で学んびました。この技術は、巻き尺などを使用した測量をしながら平板上に置かれた大きな紙にその結果を鉛筆で製図していく古典的な手法です。

平板測量ではこんな器具を使います

では、今はどうでしょうか?
最新の測量シーンでは、ドローンを使うようになりました。
ドローンを使えば、3D測量データを簡単に取得できます。ですので、3Dマッピングすることにより測量データを用いて建設施工計画を容易に立案できるようになりました。
加えてドローンはGPSセンサー、加速度センサーおよびジャイロを内蔵しています。なので、あらかじめ飛行経路を決めておけば自動的に測量することも可能です。危険な場所、人が入りにくい場所でも無人で測量できます。このため、測量する場所を選びませんし、省人化も進ます。平板測量がドローン測量に勝てるはずもありません。この進化に取り残された技術者は生きた化石になっていくでしょう

それに加えて、最新の技術についていかないことは非倫理であるともいわれています。
どういうことでしょうか。
技術士倫理綱領のなかの一文に以下の言葉があります。

継続研鑽
技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。

「倫理綱領」の中で謳われています。国の科学技術を担う技術士にとって、最新の技術を身に着け継続研鑽していかないことは、非倫理的であると暗に示されています。
その理由は最新の技術を身に着けていない技術者は、国民経済の発展に寄与できないし、業務上で信頼を得ることもできない、つまり、いい仕事が出来ないからです。いい仕事が出来ない技術者に国民の生活を任せるわけにはいきません。

2.情報の5割以上は英語である

皆さんは、世界中の情報の何割が日本語で書かれているかご存知ですか?
では英語は何割でしょうか?

2018年4月現在のインターネット上の言語の割合は以下の通りです。

1位 英語(52.1%)
2位 ロシア語(6.4%)
3位 ドイツ語(6.1%)
4位 スペイン語(5.1%)
5位 日本語(4.5%)
6位 フランス語(4.1%)

もう、おわかりの事と思います。
日本語しかできない人は、情報の4.5%にしかアクセスできません。
英語が出来きれば50%を優に超える情報にアクセスできるのです。

これは圧倒的な差です。
以上のような背景から、最新の情報は一番最初に、英語で記述されます。
ですから、最新の情報についていくためには、英語の文献、情報に接することが重要であることはすぐにわかっていただけると思います。

僕の例ですと、大学院で研究をしているとき、指導教授から、以下のように厳しく言われておりました。

日本語の論文を読んだり書いたりしても意味はない
英語の論文を読みなさい、書きなさい。

これは本当に的を射ていると思います。
研究者は世界の先端でなければなりません。そのため研究者は最新情報についていくために英語の文献を読むことが必須なんですよね。

その他にも、僕にとって印象深い事例があります。

経営工学、生産管理の分野で有名な理論の一つにTOC理論(制約条件の理論;Theory of Constraints)があります。この理論を説明した本が「THE GOAL(ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か)」という本です(この理論を簡単に理解できるコミック本も発行されています興味がある方はどうぞ:ザ・ゴール コミック版)。


この本は日本語への翻訳が17年間禁じられていました。

その理由について、この本の帯にはこのように書かれていました。

日本で出版されると、世界経済が破滅してしまう!?これまで翻訳が許可されなかった、いわくつきの一冊。なぜそれほどのビジネス書が日本で翻訳出版されなかったのか。「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『THE GOAL』で書いたような全体最適化を教えてしまったら、貿易摩擦が再熱して世界経済が大混乱に陥ってしまう」という著者の意向で、日本での出版が許可されなかったいわくつきの一冊

英語の情報が、「あえて」日本語に翻訳されないことさえあるようです。
生産管理の専門家なら、必ず知っておきたい内容が、17年間も日本語で情報開示されなかったんです。

本当に技術者こそ英語が必要だと思いませんか!?

3. 英語で専門分野について学ぶとよいことがたくさん!

エンジニアが英語で専門分野について学ぶとよいことがたくさんあります!

例えば以下のようなもの。

  • 直接仕事につながる英語力が身につく!
  • 自分の専門と英語の勉強が同時にできる!
  • 最新の技術情報は英語で書かれていることが多く、英語の文献を読むことで最新かつ多くのの情報についていける!

是非、自分の専門分野は英語で学んでみたいですよね!

4.まとめ

最新の情報は英語で書かれている。
最新の情報についていくために、技術者には英語が必要である。

そんな理由で、僕は技術的な勉強に加えて英語の勉強を大切にしています。特にTOEICは定量的に英語力を判断できる指標なので便利です。皆さんも、英語の勉強、TOEICへの挑戦を考えてみてください。

TOEICに飽きてきたら、オンライン英会話などで実践的な英語力を身に着けていけばいいんじゃないかと思います。

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