5分で分かる! 平清盛がざっくりわかる説明

平清盛って何をやった人なの? すごいの?
そんな疑問を三分で解決する平清盛入門サイトです。平清盛初心者のあなたに是非どうぞ!!

1.平清盛の概略

【大きな業績】
・江戸時代までの700年続く武士の時代の礎を築いた
・日宋貿易を積極的に推し進めた。そのためのインフラ整備を実施。

【主な出来事(年表)】
・1118年 平忠盛の長男として誕生(白河法皇の子であるという説もある)
・1135年 西国の海賊討伐
・1153年 父・平忠盛が死去。平家の棟梁(とうりょう)となる。
・1156年 保元の乱にて後白河天皇側につき、勝利。
・1159年 平治の乱にてライバル、源義朝と激突。
ここで勝利し平家の立場を不動のものとする。
このあたりから武士の時代と言える状況になってきた
・1160年 武士として初めての公卿(くぎょう)となる。
・1167年 太政大臣になる
・1168年 大病を患い出家、厳島神社の社殿完成
・1180年 孫にあたる安徳天皇(3歳を)即位させる。
都を福原に移す。しかし5ヶ月後にはまた京に戻す。
・1181年 死去

2.功績-武士の時代の幕開け

平安時代末期。院政(天皇に位を譲った上皇や法皇が実権を握っている政治体系)による支配が続いていた。上皇や法皇は、

①僧兵(武装した僧)などの脅威を感じており、平氏の武力を必要としていた。
②日宋貿易に取り組んでいた平家の財力も必要としていた

ため、平家の力を必要としていたのである。

それらを提供し続けた清盛の父「忠盛」は院政の中、白河法皇、鳥羽法皇を味方につけ急速に出世する。そして忠盛の死後、存在感を増していくのが平家の棟梁、平清盛である。

保元の乱(1156年)では貴族側-武家側ともに真っ二つに分かれた争いが繰り広げられる。武士の側も平家同士、源氏同士で撃ち合うような戦争であった。この乱の時に後白河天皇側についた平清盛と源義朝は力をつけていく。

この後の平治の乱(1159年)では平清盛と源義朝が争うことになる。結果として、清盛が勝利し、後白河上皇とのつながりが深くなる。清盛も公卿まで出世し、武士の時代、そして平氏の時代の幕開けとなる。しかしながら、清盛が晩年ころには平家の時代はすでに「かげり」を見せており、源氏の脅威におびえていた。清盛の死からわずか4年後の1185年には壇ノ浦の戦いで平氏は滅亡する。

武士の時代を作るも、平氏の時代を守ることが出来なかったのである。
このあたりが、無常・・・と言える。

3.功績-日宋貿易の推奨とインフラ整備

清盛は積極的に日宋貿易を進めていくことにより財力をつけた。これが平氏の栄華につながったばかりか、現代に向けての海上インフラ整備の始まりでもある。

・音戸の瀬戸(開削)
瀬戸内の交通の要所「音戸」の海峡を広げた

・厳島神社の社殿(船の守り神)

・大輪田泊(おおわだのとまり)
現在の神戸港へと発展する重要な港整備

これらの武士の世をつくった功績も大きい。しかし、これらのインフラを整え、現代の海上輸送の礎をつくったことも忘れてはいけない重要なポイントである。

平清盛が開削した「音戸の瀬戸」と「清盛塚」

現代の音戸の瀬戸(呉市)

4.清盛のエピソード

・高平太(たかへいた)
清盛は幼少時代、高げたを履いた平家の成り上がり者という意味をこめ、「高平太」と呼ばれていた。馬鹿にしたような意味だった。

・人柱禁止
当時、大きな工事を成功させるために人柱を埋める(人を生きたまま埋める)ことが普通だった。清盛はこれを禁じ、経文を埋めたといわれる。

・日招き伝説
清盛は瀬戸内海の新たな航路として音戸瀬戸開削工事に着手しました。1165年7月16日に完成させなければいけない作業中に夕になり日が沈みそうになった。清盛が金の扇をかざして、「返せ、返せ」と言うと太陽が沈まなかったと言う伝説がある。本州側の高烏台には平清盛が日招をしたとされる、岩(日招岩)が残っており、平清盛の足跡と杖の跡がのこっている(本物かどうかは・・?)。

平清盛が日招をした「日招岩」
清盛の足跡と杖の跡が残っている。

・にらみ潮
清盛が厳島神社に参拝に訪れた際のこと。厳島神社の神様が大蛇に変身し、清盛に迫ってきた。清盛は音戸の瀬戸に逃げたが、向かい潮で船が進まなくなった。清盛は自分が開削した音戸の瀬戸に腹を立て潮を睨み付けた。すると、潮が穏やかになり、大蛇から逃げることができた。

いかがでしたか?

今回は平清盛をざっくり知るための情報を記事にしてみました。
この記事の内容は主に下の漫画を読みながら作成しました。気になる方は読んでみてください。我が家の小学生の子どもたちもこれで平清盛について学びました。

武士の世へ!平清盛 (小学館学習まんがシリーズ)
by カエレバ

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