社員のモチベーションアップと人材確保のためにホームページ活用(広島県での事例)

一般的に企業がホームページを作る際に、「会社を外部にPRする」ということを目的にするケースが多いと思います。

でも、そうではない場合もあります。

それは、「社員のモチベーションUPのために」「優秀な人材の確保のため」という目的。

実はこの考え方は、今に始まったことではありません。

今回のこの記事では、広島県の企業さんの事例から、そのようなホームページの活用方法について考えてみたいと思います。

一般に名前を聞かない企業がテレビコマーシャルを出す理由

一般的に、テレビコマーシャルを出す理由は販促のためです。テレビの視聴者は一般的には消費者(consumer)です。ですのでB to Cモデルの企業がテレビコーマーシャルを出すのが普通でしょう。

例えば、自動車会社(Business)がテレビコマーシャルを出すことで、消費者(Consumer)に対して「車を買ってくくださいね」とPR出来るわけです。

でも、一般消費者があまり名前を聞かない企業(B to Bの事業形態の企業等)がテレビコマーシャルを出していることがあります。その理由はいくつかあります。

  • 優秀な人材を集めるため
  • 競争力の向上のため
  • 一般の方の企業イメージアップのため
  • 社員や従業員に「自分たちの会社がCMに出ている」ということで、自信を出させたり、モチベーションUPを狙うため

この中でも、最近特に多いなの感じるのは「優秀な人材を集める目的」「社員のモチベーションUP」のためです。

例えば、広島県には呉市創業のディスコさんという会社があります。

この会社は精密加工装置・加工ツールの製造メーカーですので、完全にB to Bの事業形態です。しかし、最近テレビコマーシャルを見かけるようになりました。その内容は「社員がやりがいをもって働いていること」「働きやすさ」などをPRす内容になっており、明らかに優秀な人材確保を目的としています。

また、同じく広島県にある新星工業社さんは下のテレビコマーシャルを出しています。ロケット関係産業をアピールしています。一般の消費者はロケットに興味があっても「関係ない」です。明らかなB to Bタイプのビジネス形態です。

このCMは「社員のモチベーションアップ」と「優秀な人材確保」を狙ったCMではないかと思います。

このように、最近はテレビコマーシャルの目的が「消費者に訴える」事だけではなく「人材確保」「社員のモチベーションUP」という要素が加わってきていると言えます。

そうなるとテレビコマーシャルを出せない中小企業は?

上述した2つの会社(ディスコと新星工業)は、一般消費者にはなじみがなくとも比較的大きな会社です。これくらいの規模の会社になるとテレビコマーシャルを出すことが出来ます。

では、そんな体力のない中小企業はどうしたらよいのでしょうか?

それは、「ホームページの作成」だと思います。

僕が好きな広島県の中小企業のホームページを紹介したいと思います。

それが、以下の会社。

広島県福山市にある日鐵鋼業株式会社さんです。社員が30名ほどの金属材料の卸業という形態の会社です。まさにB to Bの企業ですね。全く一般消費者の目に触れることがない会社です。しかもテレビコマーシャルを出せるほど体力もない。

この会社のホームページを見ていると以下がメインになっていると思います。

  • 社員が楽しそうに、やりがいを持って働いている姿がPR
  • 社内での改善活動(3S活動等)をPR

おそらくこの会社の社長さんは「ホームページを作って仕事をたくさんとってくるぜ!」という思いは全くいと思います。それよりも「人材確保」「社員のモチベーションUP」のためにホームページを作成されているはずです。

日鐵鋼業さんのホームページ)

テレビコマーシャルを出せない中小企業でもインターネットを活用すれば、「人材確保」「社員のモチベーションUP」に挑戦できるということの良い例だと感じています。このような努力をされている会社ですから、「良い会社」であるに違いありません

なにより、ホームページのトップのコメントがそれを物語っていますね。

高品質な鋼材販売と確かな切断加工技術。

それを支えているのは”人の力”です(ホームページより抜粋)。

まとめ

  • B to Bの事業タイプの企業でも「社員モチベーションUP」「優秀な人材確保のため」テレビコマーシャルを出すことがある
  • テレビコマーシャルを出す体力がなくても、今はインターネットの時代である。ホームページの作成によって上記の目標は達成できると考える
  • 今回はホームページによる手法のみを取り上げたが、Facebookやtwitter等のSNS活用だって可能である。また、あえて本を出版してみる・・とかアナログのアプローチもありかもしれない。要は「工夫次第」である。

事例でわかる!実戦BtoBマーケティング お客様に頼られる存在になるための戦略実行
by カエレバ

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