2018年度交流戦、僕が好きな広島東洋カープの調子が非常に悪く、連敗が続いています。自分が応援しているチームが負けるといろんな不満を言う方が出てきます。
カープファンが集まるSNSでも、以下のような意見が出ています。
- 監督の采配が悪い!監督交代しないといけない!
- 特定の選手が悪い!
- やる気がない!
- あのピッチングコーチが悪い!
- あんなやつ二軍に落とせ!
同時に、上記の意見を否定するような意見も出てきて、SNSが荒れだしている感じです。
- 選手はみんな頑張っているのだから、責めてはいけない。
- 苦しい時こそ応援するのが真のファンである
- 不満、批判を言う奴なんか本当のファンではない
- いま不満を言っている奴は「にわか」だから
こんな時の僕のスタンスは、
不満を言ったって、怒ったっていいじゃないか!
それはカープが好きな証拠である。
もちろん、じっと我慢して応援する人を否定するわけではない。
です。
その理由を説明したいと思います。
また、これってカープファンだけにではなく、すべての人や社会に当てはまることだと思うんですよね。
不満を言われているうちが花
人が不満や不平を言ったり、怒ったりするとき、「その対象に興味を持っている」ことは明らかです。それは、期待の裏返しでもあったりします。
カープファンの例でいうと、「カープが好きだから」、「カープに勝ってほしいから」不満が出ているのです。つまり、「興味を持っている」のです。
もしからした、一時的に腹が立って、「あの選手は嫌いだ」「あの監督は嫌いだ!」と思うことがあるかもしれません。でも、興味を持って見てもらっている間は「監督や選手には挽回の機会」があります。そういう人は、なんだかんだで、テレビや球場でカープを応援してくれるでしょう。
でも、不満さえ言わなくなる状況はどうでしょうか?もうどうでもよくなっています。興味もありません。そうなったら・・・応援してくれません、テレビも見てくれません。このような状態ですと、監督にも選手にも挽回の機会がありません。
そういう意味で、不満を言われているうちが花(華)なのです。
それは期待の裏返しでもあるからです。
本当に怖いのは「忘れられる」「興味がなくなる」こと
不満を言われなくなって、怒られなくなっ、その対象から完全に興味がなくなってしまったら、どうでしょうか?カープファンの例でいうと、以下のような状態になります。
- 球場までカープを見に行きたくない
- カープのテレビを見なくなる
- 勝敗さえ気にならなくなる・・・・
など、どんどんと興味が無くなっていくことでしょう。
そうなったら、人気がないカープに逆戻りです。
人気がなくなると弱くなる。。。等と負のループにはまりがちです。
生活の中の一部であったカープが、生活の中から追いやられてしまいます。そのうち、他の何かが、生活の一部になってしまいます。そうなるとカープが入り込む余地はなくなってきます。
そうです、忘れられてしまうのです。
一度忘れられてしまうと、それを取り返すのは本当に大変です。
挽回のチャンスすら与えてもらえないのです。
ホントに怖いのは「忘れ去られること」「興味がなくなること」です。
一昔前のガラガラの市民球場を思い出すとかなしくなります。
そう考えると、カープファンとしては連敗が続く、または調子が悪い時に「不満の言葉、怒る人がでてくるだけありがたい!」と思うべきなのではないでしょうか?
それは、「興味を持っていること」または「好きなこと」の証明でもあるからです。そういう思いを押し付けることはよくないと思います。
ですから、批判をするなんて絶対にダメ!っていう風潮はよくないと思います。
そういう意見も温かく受け止められるのが真のファンでなないでしょうか?
それってどんな社会でもみんな一緒ですよね
期待しているから怒る、不満を言う・・というのはどんな社会でも一緒ではないでしょうか?
- 親:期待しているから子どもを怒る
- 上司:期待しているから部下を起こる
- 先生:期待しているから生徒を起こる
という感じでしょうか。
逆に期待されていなかったら最悪、以下のようなことになってしまいます。
- 親:子供をネグレクト
- 上司:部下を仕事で完全に放置プレイ
- 先生:学級崩壊しても我関せず状態
そうなんです。
期待されているからこそ、不満や批判を言いたくなるのです。ですから、非難されているときは「まだ自分は期待されているんだ!」と思うべきでしょう。
何も言われなくなって、忘れ去られるの一番怖いですよね。
怒ってくれる人がいることに感謝しなくては!
ネット上でたくさんツイートされている「のびた」の名言
ネット上で以下のドラえもん「のびた」の名言が話題になっているようです。
本当のファンなら落ち目の時こそ 応援しなくちゃ
非常にいい言葉です。
本当のファンなら落ち目を時こそ応援したいですね。
でも、以下の言葉も真実です。
本当のファンなら批判や、不満も言いたくなる
だって、本当に愛しているから
それは、のびたの名言と矛盾していない!と僕は思います。
結論
極端に、
批判禁止! 不満禁止!
とするべきではありません。それはある意味「好き」ということがパワーとなって表れている証拠だからです。極端に、意見を押さえつけることなく「興味を持ってらえていること」を喜びましょう。
そうすることで、もっと懐の広いファンに、大きな人間になれそうですよね!
不満を言われているうちが花ですよね!
怒られていることに感謝しなくちゃ!