技術士登録をしてもうすぐ半年! 技術士になって感じたメリット・デメリット

平成29年度の技術士二次試験に合格し、すぐに登録(3月)。

すでに9月に突入しましたので、もうすぐ「技術士」になって半年が経過します。

技術士は名称独占資格(技術士という名称を使用できる)です。この性質上、独占業務資格である医師や弁護士などと違って、技術士でなければできない仕事というのは基本的にはありません。

ですので、「技術士になったからこんなすごい仕事ができる!!」というのは基本的にはありません。

でも、技術士になってメリットを感じています。今回の記事では、僕が感じている「技術士になってのメリット・デメリット」を紹介したいと思います。

まずはデメリットから

まずはデメリットから紹介したいと思います。

(1)責任が重い

技術士になると今までと違って責任を背負うことになります。技術士には3義務2責務というものがあります。

  • 信用失墜行為の禁止の義務】
  • 秘密保持の義務】
  • 公益確保の義務
  • 名称表示の場合の責務
  • 資質向上の責務

これは技術士法という法律の中に定められています。ですから、これに違反すると罰則があり、懲役や罰金、資格の取り消しなどが定められています。

普通に技術者をしていれば、ここまで厳しい法律上の規定はありません。このように「技術士法」という法律に縛られることは、技術士になることのデメリットであるといえると思います。つまり、責任が重くなってしまうのです。

(2)会社辞めるの?

僕が所属している会社では、技術士資格を取得した後、新天地を求めて転職をした方がかなりおられます。ですから、会社から「お前もやめるの?」みたいな目で見られている感じがあります。なんか、不審がられているような印象を受けます。

(3)自慢しているように見られている?

技術士は「独占名称資格」です。ですから、「僕は技術士です」と名乗ることができることに最も意義があります。それで、僕は名刺に「技術士(経営工学部門)」と表記しています。また、メールの署名も「技術士(経営工学部門)」と記載しています。

「技術士です」と名乗れることに意義がある資格ですから、資格を保有していることを外部に示さなければ、技術士資格の意義が半減すると考えているからです。

でも、それほど技術士に理解がない方と仕事をすると、「この人自慢しているの?」と思われるようです。

でも、技術士と名乗れることに意味があるでんすがねぇ・・・

技術士になったメリット

(1)技術士と名乗れること

技術士は「日本五大資格」の一つであるとも言われている難関資格です。

技術系の最難関資格であるとも言われています。その資格をもっていることを宣言して仕事をしていくわけです。

ですから、技術士と名乗って仕事をするとき、以下のメリットを感じています。

  • 相手から信頼される
  • 技術力を証明できる
  • 誇りと責任をもって業務ができる

文部科学省の技術士に関する会議の議事録に、以下の記載があります。

まさに、以下のようなイメージですね。

まずは、国家資格で一級の国家資格、五大国家資格と言われるうちの1つです。これを取ることは技術者レベルの客観的評価、最高の評価をもらえるということ、それから技術力だけではなく技術者倫理を持ったエンジニアとして認定されるということ、それからこういう資格を持っていると、こういう資格を理解しているお客様に対しては信頼も得られるし、したがって誇りも持って仕事ができる(文部科学省の技術士に関する会議の議事録より抜粋

(2)技術士のネットワークの中に入ることができる

技術士には「日本技術士会」という会があります。また、各企業や出身大学によっては独自の「技術士会」が存在しています。僕は日本技術士会をはじめ三つの技術士の組織が入っています。そうすると、技術士同士のネットワークの中に入ることができます。

その中で、以下のようなメリットを感じています。

  • 各分野の専門家の知り合いができるので、自分の専門分野でないことで、困ったことを気軽に相談できることがある。
  • 各種技術士会の行事に参加することで、人脈が築けている
  • ときどきいろんな「おもしろそうな」お誘いがある(僕の場合、自分の出身の学校で子簡単な講演をしてもらえませんか?など)。
  • 皆さんが「第一線」の方なので、ただ、話しているだけでも勉強になる。

(3)技術士としてふさわしい人にならなければ

技術士と名乗るからには「技術士にふさわしい人」にならなければなりません。

ふとした瞬間に先ほどの「3義務2責務」や「技術者倫理綱領」を思い浮かべるようになってきました。そうすると、必然的に技術者として成長していけているのではないかと思います。

たとえば、継続研鑽(CPD)の責務があります。

技術者として、いつも自分を研鑽していかなければ技術士にふさわしい人とは言えません。そのような思いから、最新の動向についていくために勉強しなければなりません。また、国際化が進んでいる現在、英語を含む外国語の学習も必要です。

技術士会のCPD行事にも毎月一回は参加するようにしています。

そのような感覚を感じるのは「技術士になったから」だと思います。

仕事中に、これは「信用失墜行為にあたらないだろうか?」「技術者倫理綱領と照らし合わせて間違っていないだろうか」と自問することが多くなってきています。そうなると、技術力だけでなく、必然的に倫理観も高まっているように感じます。これは技術士になったメリットかなと思います。

技術士倫理綱領

【前文】
技術士は、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して持続可能な社会の実現に貢献する。
技術士は、その使命を全うするため、技術士としての品位の向上に努め、技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動する。

【基本綱領】

(公衆の利益の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

(持続可能性の確保)
2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。

(有能性の重視)
3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。

(真実性の確保)
4.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

(公正かつ誠実な履行)
5.技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。

(秘密の保持)
6.技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。

(信用の保持)
7.技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。

(相互の協力)
8.技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。

(法規の遵守等)
9.技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。

(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。

技術士は「なった後」が大切な資格

国家資格は「取得が目的」になることが多いと思います。

ただ、技術士資格は「技術士になった後」が大切な資格ではないかと思います。

技術士の資格をどのよう業務に生かすか、また技術士とふさわしい人になっていくために何をするのか・・・これは一生の課題になると思います。

科学技術の向上と国民経済の発展に資する人材になれるよう、そしてなり続けられるよう頑張りたいと思います。

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