タカラトミーさんの登場人物にはなぜ双子が多いのか? 生産管理や経営工学から考える

子どもたちが誰もがハマる「タカラトミー」さんのオモチャ。

我が家では、子ども4人(男二人、女二人)ですから、トミカにプラレール、シンカリオンやリカちゃん、こえだちゃん等など一通り購入するハメになっています(笑)。

もうタカラトミーさんにどれだけお金を使ってきたことか(笑)。

このような理由があって、僕は、我が家はタカラトミーさんの株主になって安くおもちゃを購入していますよ(子供4人の我が家では、株主優待は大助かり!(タカラトミーの株主優待でオモチャをお得に購入))。

うちの奥さんが僕にある質問を投げかけてきました。

ねぇ、タカラトミーのキャラクターって双子が多くない?

とのことです。

この点について、経営工学の技術士の視点で理由を考えてみました。

本当に双子が多いのか?

奥さんの言う通り、確かに双子が多いかったです。

まず、リカちゃんには、以下の兄弟(姉妹)がいます。

  • 双子の妹(ミキちゃん、マキちゃん)がいるようです
  • 三つ子の赤ちゃん(かこちゃん、みくちゃん、げんくん)
by カエレバ

リカちゃんの家はすごいですね。子ども6人。そして、双子どころか三つ子の赤ちゃんまでいます。

こえだちゃんにも、きのみくん、このみちゃんという双子の男の子と女の子がいます。

by カエレバ

さらに、ウーモも双子で生まれてくるみたいです。他にも探せば双子は多そうですね。

実際の双子の出生率は何と約1%とのことです。それに対して、タカラトミーさんの世界での双子率は異常に高い。高すぎます。

こうなると、うちの奥さんが言うように、タカラトミーさんの登場人物に双子や三つ子が多いのは間違いないようですね。

なぜ双子、三つ子の登場人物が出てくるのだろうか?

僕は経営工学の技術士なので、どうしても経営工学的に考えてしまします。

そうすると1つのキーワードが思い浮かびました。

それがモジュラーデザイン(MD)です。

モジュラーデザイン(MD)とは

モジュラーデザインとは、なる製品で共通の部品やユニットが使用できるように設計段階から検討していく考え方です。

どういうことでしょうか。

究極のモジュラーデザインは「レゴブロック」であると言われています。

レゴブロックを使えば、同じブロックでもいろんなものを作ることが出来ますよね。

車、戦車、飛行機、建物、ロボット、恐竜など・・・なんでもレゴブロックで作ることが出来ます。でも、構成要素のブロックは全く一緒ですよね。

これと同じように、部品やユニットを共通化する設計がモジュラーデザインです。

例えば、自動車業界でも全く違う車種であっても、同じエンジンなど部品が使われていたり、同じユニットが使われているケースは非常に多いです。

どんなメリットがあるか

異なる製品群で、共通の部品やユニットを使用するモジュラーデザインのメリットは何でしょうか? 以下のようなものが挙げられると思います。

  • 会社として扱う部品の種類が減少するため、部品の管理しやすい
  • 種類ごとの部品の生産数が増えるので、コストダウンにつながりやすい。例えば、海外で大量生産(調達)ということも可能になる。
  • 生産ラインを共通化しやすく、設備投資を抑えることが出来る
  • 生産計画、管理が容易になる
  • スペアのパーツの種類が減るため、修理やサービス事業もやりやすくなる。スペアパーツの在庫量が減らせる

生産の方式や在庫の管理、生産計画などは経営工学の重要なテーマです。そして、モジュラーデザインはこれらの課題への非常に有用なアプローチです。

タカラトミーさんも「モジュラーデザイン」なのではと考えています

タカラトミーさんでは社の方針として「モジュラーデザイン」が採用されているのではないかと思います。そして、モジュラーデザインをごく自然に製品の中に取り入れるために「双子」や「三つ子」が登場するのではないでしょうか?

双子や三つ子であれば、基本的に大きさや形は一緒です。

タカラトミーさんの製品を見ても「ちょっと顔が違うかなー」と言うレベルです。これぐらいの違いなら、同じ部品が使用されている箇所があるでしょう。そうです、まさに「モジュラーデザイン」が採用されているのではないでしょうか?

双子だけではないタカラトミーのモジュラーデザイン

タカラトミーさんのモジュラーデザインの戦略は「双子の出現」だけではありません。我が家には、プラレール、シンカリオン、ドライブヘッド、人生ゲーム・・・数えきれないくらいタカラトミーさんの製品があります。

それらを部品単位で見ていくと、共通で使用されている部品やユニットが結構見つかります。

これらもモジュラーデザインが取り入れられています!

このように、タカラトミーさんでは戦略として「モジュラーデザイン」が取り入られていることは間違いありません。そのように考えると、タカラトミーさんの中には「優秀な技術者」の存在が見え隠れします(笑)。

人生ゲームで公文式の威力を知る

経営工学はどんな業界でも役立つ!!

僕は機械系の仕事をしています。

しかし、タカラトミーさんのオモチャの業界にも「経営工学的な考え方」が適用されています。おもちゃ業界だけではありません。どんな業界でも、「経営工学」は重要な学問です。

皆さんも、是非、経営工学を学んでみるのはどうでしょうか?

高校生の皆さんは経営工学が学べる大学への進学を検討されるのが良いでしょう。社会人の皆さんは僕が紹介している生産管理系の資格取得を目指してみるのも良いと思います。

どんな業界でも役立つ経営工学分野。

あまりに耳にすることのない方も多いと思いますが、非常に役立っているんですよ!!

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