QC7つ道具の中で、いまいちあいまいな感じがするのが「層別」ですよね。
他のQC7つ道具と違って「層別」という特別な道具があるわけではありません。どちらかというとヒストグラム、パレート図、散布図などの他のQC7つ道具と組み合わせて使うのが「層別」と言う概念です。
今回は、僕が見つけてきた層別に関して説明してある様々な「説明文」を紹介します。
そして、僕の頭の中にある「層別ってこういうことだよね」と言うのを自分の言葉で説明してみたいと思います。
「層別」などのQC7つ道具は品質管理業務で非常に役立ちます。
そして、技術士試験やQC検定でも出題される「技術者なら知っておきたいワード」の一つだと思います。この記事が皆様の参考になれば幸いです。
まずは「層別」の定義を紹介!
層別(Stratification)とはJISの中で以下のように定義されています。
母集団をいくつかの層に分割すること。層は部分母集団の一種で,相互に共通部分を持たず,それぞれの層を合わせたものが母集団に一致する。目的とする特性に関して,層内がより均一になるように層を設定する(JIS Z 8101-2より)。
これがJISに記載されている定義です、
分かりにくいですね・・・。
生産管理用語時点の説明を抜粋してみます
僕が愛用している、生産管理用語辞典に掲載れている説明は以下でした。
母集団をいくつかの層に分割すること。
層は部分母集団の一種で、相互に共通した部分を持たず、それぞれの層を合わせたものが母集団に一致する。目的とする特性に関して、層内がより均一になるように層を設定する。層別を層化ともいう。層別の例として、男女別、曜日別、原料ロット別などがある。
JISの定義よりはわかりやすいかなぁ・・・
一番わかりやすかった、QC検定3級用教材の説明
僕が見た中では、QC検定3級用の教材が最も説明がわかりやすかったです。
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以下に内容を一部抜粋します。
「層別=分けること」です。その分け方とは、データを同じ共通点や特徴を持っているいくつかのグループに分けることです。また、他のQC7つ道具と同じように、層別の道具があるわけではありません。他のQC7つ道具である「パレート図」「ヒストグラム」「散布図」などと組み合わせて使えば、差異を発見するうえで大きな力を発揮します。
層別の方法として以下のような項目があります。
(1)原料で分ける
メーカー別、ロット別、産地別、サイズ別など。(2)機械で分ける
加工方法別、号機別、工程別、新旧機械別、治工具別など。(3)人で分ける
経験別、年齢別、男女別、直(シフト)別など(4)時間で分ける
時間別、日別、週別、月別、曜日別など
(QC検定3級テキストより)
うん。この説明はすごくわかりやすいと思います。
やっぱり、受験者が多いQC検定の教材ですから非常にわかりやすくまとめられています。このように品質管理の勉強をするのにはQC検定教材を使用して勉強すると非常にわかり安いと思います。
ですから、QC検定を受験する予定がない方でも「品質管理の教科書」としてQC検定3級と2級くらいの参考書を持っていると非常に便利だと思います。
当然、生産管理や経営工学の中でQC検定の内容は非常に重要です!!
挑戦してみることをお勧めします。
僕は「層別」をどのように理解しているか
以下は僕の理解です。
QC7つ道具のヒストグラム、散布図、パレート図やグラフなどを作成する際に、グループにごとに分けて何パターンか作成することで、違った「何か」や「特徴」が見えてくることがある。このために、層別(グループ分け)化して分析することは有用!
と理解しています。
分かりにくかったら申し訳ないのですが・・・
僕は上のように理解して使っています。
QC検定に役立ちそうな記事をまとめています
このページの中でQC検定の対策に役立ちそうな僕のブログの記事をまとめています。
興味がある方は是非参考にしてみてください。