製造業の技術者が絶対に読んでおきたいもの・・・いや、読んでいないとダメなものは?

どの業界にも「必読の本」というのはあると思います。

どの業界にも「○○のバイブルと言えば、この本だよね」

というものが存在するものです。

この記事では、技術士(経営工学部門)で製造業の技術者である僕が、製造業の技術者なら絶対に読んでおきたい「○○」を紹介してみたいと思います!!

決して、高い本を売りつけるわけじゃないから心配しないでください(笑)

白書を知っていますか?

関係省庁が発行している、「白書」の存在をご存知ですか?

例えば、我が家が運営している公害防止管理者のホームページ関連で言いますと環境省から「環境白書」という白書が出版されています。この環境白書の中にかかれている内容が日本国として「環境」をどのようにとらえているかを明確に示しています。

ですから、ここにかかれている内容はオフィシャルに重要な内容であり、関連業界の方は必ず知っておく必要があると言えます。

そのためか、環境白書の内容が技術士(環境部門)試験や公害防止管理者試験eco検定など環境系の資格の試験問題に出題されることが多く、「教科書」的な役割となっています。

このように、業界の白書を読むことは以下の理由で重要であるといえます(これ重要!)。

  • 業界として最もホットなトピックスが取り上げられており、絶対に知っておかなければならない内容が掲載されている
  • 国としての考えがまとめられており、今後、業界内でどのような政策がとられるか、どこに予算がつくのかを考えるのに役立つ
  • 業界関連の資格試験を受験する際の教科書として利用できる

その他の業界にも、いろんな「白書」が存在しています。

例えば、建設系の技術者の方は「国土交通白書」を読まれることが多いかなと思います。

省庁が発行する白書は無料で公開されている!

そして、もう一つのポイントはこれらの白書は全て

無料で公開されている!!

と言う点です。

例えば、環境白書はコチラのページから全文を閲覧することが出来ます!

しかも、PDFで読むことが出来ますので、お手持ちのタブレットやスマホにダウンロードして繰り返し閲覧することが可能です!

もちろん紙ベースの本を購入することも可能です(どうしても電子版が苦手という方はamazonなどから購入することも可能です⇒環境白書、また中には印刷されている方もいますが・・・印刷代と手間を考えると購入したほうが良いと思われます)

このように、業界で非常に重要な情報を無料で入手できる。そして、資格試験に向けて勉強できる。。。これがいわゆる「白書」なんです。

ですから、僕たち製造業の技術者も自分たちに合った白書を読んでみたいですよね!

製造業の技術者が読むべき白書・・それは・・・

さぁ、ずいぶんとモッタイぶった(笑)書き方をしていますが・・・

僕たち製造業の技術者が読むべき白書とは何なのでしょうか?

それはズバリ!

ものづくり白書

(写真は2019年度のものづくり白書)

なんです。

ものづくり白書も他の白書と同様に以下で閲覧することが出来ます。

さて、ものづくり白書とは何なのでしょうか?

「ものづくり白書」は、「ものづくり基盤技術振興基本法」第8条に基づき国会に毎年報告する年次報告書で、政府がものづくり基盤技術の振興に関して講じた施策を取りまとめたものです。この白書は、経済産業省、厚生労働省、文部科学省が連携して作成しており・・・・

このように、モノづくりに関係する以下の省庁が連携して作成している資料であり、製造業の技術者が必読であることは間違いなさそうです!

  • 経産省
  • 厚生労働省
  • 文部科学省

ものづくりの企業関係者は絶対読んでおきたいです! 業界でも非常に注目されているトピックスが扱われていますし、大抵そのトピックスに国の予算がついています(笑)。

それに僕が保有している技術士(経営工学部門)の資格やこれから取得したいと考えている技術士(機械部門)の資格の試験問題はかなりの割合で「ものづくり白書」から出題される傾向にあります。

ですから、ものづくり白書は製造業の技術者にとっては「バイブル」的な存在と言えます!

【重要!】ものづくり白書の読み方

僕は「ものづくり白書」には重要な読み方のポイントがある!

と考えています。

その方(読み方)を紹介したいと思います。

それは非常に単純なのですが・・・・

ポイント ⇒ 概要 ⇒ 本文

の順番に読んでいく・・・というものです!

ものづくり白書はいきなり本文を読んでい行くと量が多く、イメージがわきづらいです。

ですから、以下のプロセスで読んでいくと分かりやすいです。

  • ポイントで最新のものづくり白書のテーマをつかむ
  • 概要で全体の重要事項をつかむ
  • 本文でさらに理解を深める

ポイントとは?

ものづくり白書のホームぺージには、こんな感じで最新のものづくり白書のポスターが掲載されています(写真は2019年度のもの)。このポイントを読めば最新の重要テーマが理解できます。例えば、2019年度ですと、

  • 第四次産業革命(industry 4.0)
  • グローバル化
  • ソーシャルビジネス
  • Connected industries
  • デジタルに対応可能な人材育成
  • IoT、AIを利用した省力化、省人化
  • 暗黙知を形式知にしていく取組み・・・など

のポイントが重要視されていそう!と理解できると思います。

概要とは

概要はものづくり白書本文の内容をパワーポイント形式でまとめたPDF資料です。

この内容を理解できれば、

ものづくり白書のほとんどの内容は理解できます!

僕は技術士試験を受験する際には、いつもこの「概要」をメインで読み込んでいました。

本文

その名の通り、「本文」です。

ここまで読まなければ、「ものづくり白書を読んだ」とは言えません。

とはいえ、余力がない方は、まず最初は上の概要を理解するように努めるべきだと思います。

まとめ

  • 製造業の技術者は「ものづくり白書」を読もう
  • ポイント ⇒ 概要 ⇒ 本文 と3ステップで読んでいこう!
  • 技術者として、各種試験対策としてプラスになること間違いなし!
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コメント

  1. 数学好き より:

    ダイセルの久保田 邦親博士(工学)の材料物理数学再武装って人工知能(AI)と品質工学のあいのこみたいで結構面白いね。

  2. ラマン分光ファン より:

    なんかシンクロトロンの専門家でピストンリングの神様という噂もある。

  3. サステナブル より:

    日本刀のマルテンサイトの研究者としても有名。

  4. ねむねこ より:

    CCSCモデルの提案者ですね。トライボロジーって、面白そう。

  5. おねむねこ より:

    極圧添加剤を知ってるとは、そうとなプロだな。

  6. ニューノーマル より:

    材料強度学ってそんなに凄いの。