生産管理職に「はじめて」配属された方。
生産管理職ってどんな職種がなぁ・・・どんなことを勉強しておいたらいいのかな・・・と思ってらっしゃる方が結構おられると思います。
この記事の中では生産管理職を経験したことがあり、さらに生産管理の資格の中で最も難関とされる技術士(経営工学部門)の資格を持っている僕が、
生産管理職に配属された方が必ず受けるべき3つの資格
を紹介したいと思います。
特に以下のような方を想定しています。
- 生産管理職として入社予定の新入社員
- 生産管理職にはじめて配属された社会人
- 生産管理職をこれから目指したい方
すでに、生産管理の職種で働いておられる方のために「【一挙公開!】生産管理部門でスキルアップするために必要な資格一覧!!」という記事を公開していますので、そちらも参考にしていただけると嬉しいです。
また、生産管理部門の仕事とは何なの? 生産管理業務の「雰囲気」を伝える記事です では、生産管理職に業務全体の雰囲気を紹介しています。こちらもご覧ください!
まずは、資格3つを紹介したいと思います!!
早速ですが、その三つの資格を紹介します!
- ITパスポート
- QC検定3級
- 技術士一次試験(経営工学部門)
です!!
それぞれの資格について、なぜ取得をお勧めするのかを紹介したいと思います。
ITパスポートをお勧めする理由!
ITパスポート試験は、社会人ならだれもが知っておきたいITの最低限の知識を網羅した情報系の試験です。この資格、こんな名前ですが。。国家資格なんですよ!
公式ホームページにもITパスポートについて以下のように紹介されていました。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です(公式ホームページの資格紹介より)
読者の皆さんの中には、ITパスポートと生産管理って関係あるの?
と疑問に感じられる方も多いことでしょう!
はい、実はめちゃめちゃ関係があるんです!
実は生産管理系の知識を結構問われる
実は、ITパスポート試験の中では生産管理や経営工学に領域がかなりたくさん問われます。
例えば、ストラテジ系の出題範囲を以下のように抜粋してみました。
注目すべきは、
- 経営・組織論
- OR(オペレーションズリサーチ)
- IE(インダストリアルエンジニアリング)
など、生産管理をしていくうえで非常に重要な内容が問われることです。
その他にもITにかかわる知識だけではく、生産管理と密接に完成している内容がたくさん問われます。このような背景から、生産管理の知識を身に付けるうえで、ITパスポートは非常に役立つ! ということが出来ます。例えば、生産管理の基礎知識であるPERTなんかもITパスポートの中で出題されるんですよ!
生産管理とITは密接に関係する!
さらに、生産管理とITは非常に密接関係しています。
ですから、ITの最低限の知識を持っていることは生産管理職の仕事をしていくうえで非常に重要です。例えば、生産計画やMRPによる部品の手配などは、ほとんどがIT技術を利用して進めらています。
QC検定3級をおすすする理由!
QC検定は日本規格協会が主催する「民間資格」で、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。
この資格、受験者数が結構多くて、技術系の資格の中ではかなりメジャーな位置づけです!
4級から1級までで難易度が分類されています。
これから生産管理職につかれる方は、まず3級くらいから受検してみるとよいでしょう!
1級/準1級
品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務にたずさわる方々2級
QC七つ道具などを使って品質に関わる問題を解決することを自らできることが求められる方々、小集団活動などでリーダー的な役割を担っており、改善活動をリードしている方々3級
QC七つ道具などの個別の手法を理解している方々、小集団活動などでメンバーとして活動をしている方々、大学生、高専生、工業高校生など4級
これから企業で働こうとする方々、人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方々、大学生、高専生、高校生など
生産管理の中でも「品質管理」は非常に重要な分野です。
必ず知っておかなければならないと思います。
ちょうど3級は「絶対に知っておかなければならない常識的な」内容が問われるため、生産管理職を始めて経験される方の勉強対象として「ちょうどよい!」と思います。
この資格にも是非、チャレンジしてくださいね!
技術士一次試験(経営工学部門)をお勧めする理由!
「【一挙公開!】生産管理部門でスキルアップするために必要な資格一覧!!」の中でも書きました通り、僕が生産技術職の方に一番お勧めしたい資格は技術士(経営工学部門)です。
技術士一次試験は技術士の本試験(二次試験)を受ける権利を手に入れるための国家試験で、これに合格された方は「修習技術者」もしくは「技術士補」になることが出来ます。
この権利を持ったうえで、一定の実務経験を満たせば技術士二次試験を受験することが出来ます。技術者の最高峰と呼ばれる技術士資格をもって「生産管理の能力」を持っていることを証明出来たらかっこいいですよね!
僕は、以下の理由で技術士一次試験(経営工学部門)の受験をお勧めします。
- 生産管理や経営工学系の知識を幅広く学べること
- 国家資格であること
- 技術者資格として最高峰の「技術士資格」を取得するための権利を得るために重要であること。
僕が生産管理職の方に技術士資格(経営工学部門)をお勧めする理由は、生産管理に係る部門・科目があるからなんです。
僕は経営工学門の技術士ですが、専門の科目は「生産マネジメント」です。この科目はモロに生産管理関係の科目です(2019年度からは生産・物流マネジメントという科目に変更になった)。
技術士会のホームページに技術士試験の過去問が公開されています。生産管理部門の担当者であれば、なじみのある問題がたくさんあることと思います。
技術者最高峰の資格「技術士」を持っていれば非常に自信になります。
また、勉強していく中で得ていく知識には非常に深いものがあります。
補足として、技術士試験の素晴らしいところは、各部門ごとに発生する「技術者倫理」の問題について必ず出題されます(一次試験および二次試験の口答試験の中で問われます)。技術者としての深みを増していくために、技術者倫理を学んでおくことは非常に重要だと思います。
【一挙公開!】生産管理部門でスキルアップするために必要な資格一覧!!の一部を抜粋・改変
まとめ
生産管理職を始められる方!
ぜひ以下の資格にチャレンジしてみましょう!
- ITパスポート
- QC検定3級
- 技術士一次試験(経営工学部門)