外出できないの影響で技術士CPDの取得が難しくなった? 対処法は?

僕たち技術士には「継続研鑽」が課されています。

それを定量的に表す仕組みがCPD(Continuing Professional Development)です。

技術士は「技術士試験」に合格したら終わりではありません。技術は進歩しています。それに、なにも学ばなければ技術力も弱まっていきます。

最新の技術についていくためにも、技術士としての能力を維持・向上させていくうえでも継続研鑽は非常に重要です。その継続研鑽の内容を定量的に証明する制度がCPDなのです。

僕もCPDを記録するようにしています。

皆さんは、どのような形態のCPDをされているでしょうか?

ほとんどの方のCPD活動の中でも最も割合が大きいのは、「研修や講演会の受講」ではないかと思われます。

しかし、最近の「新型コロナウイルス」の問題等により、外出できなくなったり、研修会や講演会が中止になるものが多く、「CPDがたまらない」という悩みを抱えておられる技術士の皆さんも多いと思います。

この記事では、こんな状況の中でCPDをためるにはどうしたからいいか、考えた結果を紹介したいと思います。

CPDを記録するのに適した「方法」とは?

外出ができない状況でCPDをためようとした場合、以下のような4つの特徴をもつ方法がCPDをためるために適していると思います。

  • 人に会わなくてすむ
  • オンラインで完結する
  • 修了証が発行される
  • お値段が安い(できれば無料)

このような特徴を考えたうえで、僕は3つのサービスを紹介したいと思います。

  • JMOOC
  • 技術士会のe-learning
  • ネイティブキャンプ(オンライン英会話)

です。

JMOOCとは?

JMOOCという無料のオンライン講座が話題になっています。この講座は大学や高専などの良質な講義を無料で受講できるというもの。→ JMOOCのホームページ

このサービスは、上記で取り上げたすべての特徴を満たしています。

  • 人に会わなくてすむ → OK
  • オンラインで完結する → OK
  • 修了証が発行される → OK
  • お値段が安い(できれば無料) → OK

このJMOOCの特徴としては以下が挙げられます。

  • 良質な大学等のオンライン講義を無料で受けることができる
  • 工学、理学、コンピューター、自然科学、社会科学、経営、歴史・・・などなど分野が広く、色んな事が学べる。
  • 修了条件が定められている
  • 修了するためにはそれなりに、真剣に取り組まなければならない
  • 修了すれば「修了証」がもらえ、客観的に教育の効果を証明できる

無料でここまでできるのは本当に素晴らしいですよね。

無料で、良質で、試験があり、定量的に教育の効果が確認でき、修了証まで発行される・・・技術士の皆さんにとっては非常に効率の良い教育ツールになると思います。

まずは、一番最初に選択を検討すべき自宅での教育ツールと考えます。

しかし、一つ問題点があります。

それは、年間10CPD単位分しか計上できないこと。

JMOOCでの学習は、技術士のCPD形態で言いますと、6-5-2に該当します。

6-5-2の形態については以下のように記載されています。

技術士のCPDに値すると判断されるもの
①自己研究(テーマ、内容)、②学協会誌の購読③放送大学等のTV視聴、④日本技術士会が認定していないeラーニング、⑤大学、大学院、職業訓練の受講、⑥技術を通じたNPOやボランティア活動、⑦環境教育活動、⑧展示会への参加、⑨博物館の見学、⑩個人の語学学習、⑪異業種交流会・プライベートな勉強会、⑫公的な審議会の傍聴)、⑬技術資格ではないその他の資格の取得(英検等、1資格5時間を上限)など

CPD計算方法 0.5×H H:履修時間

計上時間 10 時間/年度(上限)

JMOOCは上記④の「日本技術士会が認定していないeラーニング」に該当します。

ですから、年間10時間しか計上できません。これでは、すこし物足りないな・・・と思われる方も多いと思います。

技術士会のe-leariningならさらに10時間計上できる!

技術士会の認定しているe-leariningを併用することができます。

技術士会の会員であれば、技術士会のイーラーニングを無料で学習することができます。

以下のように技術士会のHPから講座を選択して学習できます。

技術士会の教材は、修了証がもらえない以外は非常に便利な教材です。

  • 人に会わなくてすむ → OK
  • オンラインで完結する → OK
  • 修了証が発行される → NG
  • お値段が安い(できれば無料) → OK(技術士会会員は無料)

修了証が発行されないので、勉強した内容のメモとかをCPDのエビデンスとして残しておくのがよいでしょう。

技術士会のイーラーニングはCPD形態の6-5-1に該当します。

6-5-2とは別にプラス10時間計上できるので有効に活用できるでしょう!

(1)日本技術士会が認定する e ラーニング

CPD計算方法 1×H H:履修時間

計上時間 10時間/年度(上限)

オンライン英会話

どの業界でも英語、そして英会話へのニーズは高まっています。

しかし、独学で英語を勉強するのは続かない・・・問う言う悩みを抱えている技術士も多いですよね。この自宅待機の期間中は「まとまった時間英語の勉強をするチャンス」ととらえることができると思います

そんな技術士の方に紹介したいのが学び放題のオンライン英会話サービス、「ネイティブキャンプ」です。僕自身もこのサービスは大好きでめちゃめちゃ活用しています!

僕のネイティブキャンプでの勉強の記録

なお、ネイティブキャンプは、以下の特徴を持っています

  • 人に会わなくてすむ → OK(オンラインで講師には会います)
  • オンラインで完結する → OK
  • 修了証が発行される → OK
  • お値段が安い(できれば無料) → OK(無料体験あり、月額6,480円)



僕が、このオンライン英会話サービスをお勧めする理由は、以下の通り。

  • 定額料金(6480円/月)でレッスン何回でも受け放題
  • 7日間の無料レッスンが受けられる(この期間もレッスン受け放題)
  •  レッスンの内容、受講回数および受講内容の証明書を発行してもらえる!
  • そして何より、僕自身がレッスンを受けて英会話が得意になっている!

受講証明書が発行されるのもメリットです!

以下のような受講証明書が発行されますのでCPDの記録に便利です。

(僕も発行してみました。僕の実際の2020年3月分の受講実績です)

なお、ネイティブキャンプでのレッスン受講は6-5-2の形態になります。

先ほどのJMOOCなどの講座と合算して10時間までしか計上できないのがデメリットと言えると思います。ただし、その内容は素晴らしくCPDとして活用していきたいと思います。

ネイティブキャンプ

どんな状況でも継続研鑽に取り組もう!

この記事では、新型コロナウイルスなどの感染症で外出できないときにも、継続研鑽ができる僕がお勧めしたい講座を紹介しました

技術士ですから、どんな時でも継続研鑽に励みたいものです!

皆さんのアイデアもお聞かせ願えたらうれしいです!

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク