毛利氏・小早川氏にゆかりのある超マイナーな城跡「田屋城跡」に行ってきました

小早川隆景が大好きな長男が前々からに気にしていた「田屋城」にい行ってきました。

この城は広島県三原市の深町にあります。

場所はこの辺り。

そう、はっきり言って山の中です。

この田屋城跡に実際に行ってきましたので、紹介してみたいと思います。

なぜここに行くことになったのか?

うちの息子は歴史が大好きです。その中でも特に好きな人物が「小早川隆景」です。

本当に大好きで、小早川隆景に関する本を読み漁っています。また、歴史のテレビがあるときも「小早川隆景を出せ~!」と言いながら見ています。

戦国大名総選挙2020で小早川隆景の扱いに腹を立てる息子(小6)!

そんな息子ですから、小早川隆景に関係する遺跡で有名どころはすでにほとんど見に行ってしまいました。ですから、ここから先はマイナーな遺跡を見に行くしかありません。

ネットで調査したところ、山の中にある「田屋城」という超マイナーな遺跡があることが分かりました。それで、今回見に行くことになったのです。

田屋城とは

田屋城に関する記述はネット上ではあまり見つかりませんでした。

お城マニアのページ「城郭放浪記」に取り上げられていたり、するのですが・・あまり訪問者はおらず、解説なども少ないようです。

上のように、城の登り口に「かんきょう会議 浮城」さんが設置している説明の看板がありました。ここに書いてある説明が一番詳しいように思います。

ここに引用させてもらいます。

医王山 田屋城址(通称:城山)

南方に一番近くに見える山には、かつて田屋城があった。

田屋城は応安2年(1369年)、室町幕府3代将軍足利義満公から、備後国御調郡木頃庄の地頭職に任命された、石原右衛門尉頼元が築城した。

城址は標高197m、比高100m、郭部分は幅10m、長さ80m、東西二か所に登山道、北側に下段の郭、南側に堀切部が有る。

木頃庄は、深、中野、本郷、木門田の4か所村から成り、禄高は1609石であった。

石原氏は、源氏出身で永く備後国三谿郡石原村(現三好市)に在住し、在名を持って石原氏を姓とした。

その後、室町幕府は衰退し、群雄割拠・下剋上の戦国時代へ移行し、近隣領主との抗争は、しばしば発生し、木梨杉原氏の配下となる説、杉原元清を討取る説がある。

山陰尼子氏の襲来により、石原小次郎が討死(1513年)、安芸国毛利氏が勢力を拡大後は毛利氏に従い、筑前(現北九州市)立花城で石原弥次郎討死(1569年)、朝鮮出兵でも、小早川隆景の重臣、石原太郎左衛門が、功績を残すなど、広く転戦したことが伺われる。

毛利氏は慶長5年(1600年)関ヶ原の戦いに敗れて、防長(現山口県)へ移り、石原氏もこれに随伴して、田屋城は、戦国の波乱の時代に、一所懸命に所領を守った230年の歴史を閉じることになる。石原氏の子孫は幕末まで、毛利家の家臣を務めた。

*登山道は、約1.5km、所要時間は約30分、頂上からの眺望は雄大である。

室町時代から戦国時代まで存続した、歴史の古いお城で毛利氏・小早川氏にもゆかりのある城とのことです。あまり聞いたことのない「石原氏」にゆかりが深いんですね。

さっそくのぼってみます

まずは、三原駅からバスに乗って「城山口」を目指します。

三原駅から如水館前行のバスに乗ってしばらく進むと「城山口バス停」に到着します。

「城址」の標識があるので、それに従って進んでいくのですが・・・

あまり標識が親切ではありません。

さっそくこの分かれ道で、どちらに進めばいいかわからなくなりました。

皆さんは間違えないように「左側」に進んでくださいね。

しばらく進むと、民家の脇を通って、まさかの猪除けの電気柵をまたいで(笑)、本格的な登山道に進んでいきます。イノシシ除けの柵で感電しないように注意しながら進みましょう(笑)。

それからは、結構過酷な山道を登っていくことになります。

こんな感じの道を歩いていきます。写真ではわかりにくいですが少し過酷。

小学校低学年くらいの子供にはきついと思います。

途中、鉄パイプが並べてあるだけの橋を渡ります。

スリリング(笑)

まるで探検しているような気分で山頂の城跡を目指します(笑)

そして山頂に到着!

そして看板に書いてある通り、約30分の登山を経て山頂の城跡に到着しました。

ところどころに石垣のような遺構が見られます。

ここが室町時代から戦国時代まで続いたお城の跡地だと思うとロマンを感じます。

屋敷があったと思われる場所は、少し開けています。

グーグルアースで見ると感じの場所です。

本当に山のてっぺんです!

こういうところですから、確かに眺めは雄大です・・・

中国山地のど真ん中という感じ。この景色を当時「石原氏」が眺めていたと思うとロマンを感じますよね。これが、遺跡の訪問の楽しいところ(笑)。

田屋城址! 楽しめました

そんなこんなで田屋城址を息子と楽しむことが出来ました。

三原市にはそのほかにも小早川家にゆかりのある「三原城」「新高山城」「米山寺(小早川家の墓所)」・・・などがあります。

戦国ファン、小早川隆景ファンの皆様、三原にきて・・・超マイナーな「田屋城」を見てみるのはどうでしょうか? ロマンを感じますよ!

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