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第23回 環境省選定 名水百選って?

 皆さんは、『環境省選定 名水百選』ってご存知ですか??


 環境省が『全国に多くの形態で存在する清澄な水について、その再発見に努め、広く国民にそれらを紹介し、啓蒙普及を図るとともに、このことを通じ国民の水質保全への認識を深め、併せて優良な水環境を積極的に保護すること等今後の水質保全行政の進展に資することを目的とする。(環境省HPより引用)』ために選んだ水のことです。


 ちなみに、『名水百選』は昭和60年3月、全国各地の湧水や河川の中から100ヵ所選ばれました。
 調査選定基準は以下のとおりです。


(1)  「名水」の調査は、各都道府県に依頼して実施し、昭和59年9月までに各都道府県から環境庁に対し、候補地の報告があった。
 なお、調査対象は次のものとした。
[1]  きれいな水で、古くから生活形態、水利用等において水質保全のための社会的配慮が払われているもの。
[2]  湧水等で、ある程度の水量を有する良質なものであり、地方公共団体等においてその保全に力を入れているもの。
[3]  いわゆる「名水」として故事来歴を有するもの。
[4]  その他特に自然性が豊かであるが、希少性、特異性等を有するなど優良な水環境として後世に残したいもの。
(2)  選定に当たっては都道府県の報告の中から水質保全局内に学識経験者より成る「名水百選調査検討会」を設け、判定条件等の検討を行い、その結果を踏まえて水質保全局において、百選の選定を行った。
(3)  選定の対象は、湧水(井戸を含む。)及び河川等とした。なお、滝については、滝そのものとしては対象とせず、湧水又は河川と一体のものとしてとらえることとした。
(4)  選定のための判定条件は次のとおりとした。
[1]  水質・水量、周辺環境(景観)、親水性の観点からみて、保全状況が良好なこと。
[2]  地域住民等による保全活動があること。
を必須条件とし、このほか
[3] 規模
[4] 故事来歴
[5] 希少性、特異性、著名度等
を勘案することとした。
 なお河川(用水を含む)等については、対象水域の水質が良好であり、水に係る特別な行事等を有するなどの特徴があり、水質保全活動が特に優れていることとした。



 このような、基準で日本全国の100箇所を環境省が名水と選んでいるんです。
 正直、私 ろど・すた子はこのようなものがあることを最近知りました。なぜ、この制度の存在を知ったかというと、名水百選に選ばれているところだとは知らずに訪れた「塩釜の冷泉」のおかげです。


 旅行で、訪れた岡山県真庭市蒜山にある「塩釜の冷泉」に行ったときに、このようなものをみつけたからなんです。
 少し見え難いかもしれませんが、名水百選とか環境庁 選定と書かれているのがお分かりでしょうか?(ちなみに写真をクリックしていただくと写真が拡大されます。)
 環境省ではなく環境庁となっているのは選定された当時(昭和60年)は、まだ環境庁だったからですね。
 この碑と説明文を見て、色々調べて初めて名水百選の存在に気がついたんです。


 水はとても冷たく、10秒以上手をつけていられないくらいです。もちろん、名水百選に選ばれるくらいなので、水はきれいで澄んでいました。

 塩釜の冷泉の詳しい説明は環境省の名水百選のHPをご覧ください。


 環境省選定 名水百選のHPをみると、ほかの名水がどこにあるのか地図で説明してあります。
 どんな名水があるのか、調べて見られるのはいかがでしょうか。そして、お近くの名水にお出かけされて、水質保全について再認識されてはどうでしょうか。
 私 ろど・すた子も、近くの名水百選巡りをしたいと思っているところです。



(管理人 ろど・すた子   2007.08.03掲載)


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