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第37回 自然エネルギーから電力を(日経エコロジーを読んで)

 前管理人 めたのさえたが持って帰った「日経エコロジー(2008年8月号)」に興味深い記事を見つけました。
 それは、自然エネルギーについて語られている記事です。自然エネルギーを利用して発電すれば、理論的には世界中の電力需要を満たせるという内容でした。


 これは興味深い記事だと思い、さっそく読んでみることに!この記事で取り上げられていた自然エネルギーは風力・波力、水力、地熱、潮汐力、太陽光でそのエネルギー量は、毎秒以下の通りだと書いてありました。
 ○風力・波力・・・毎秒880億kcal
 ○水力・・・毎秒5億kcal
 ○地熱・・・毎秒77億kcal
 ○潮汐力・・・毎秒7億kcal
 ○太陽光・・・毎秒42兆kcal
 あまりにも桁が大きすぎて、想像がつきません。


 この中で特に取り上げられていたのが、風力と太陽光についてでした。
 風力発電の設置場所として、日本は山間地が多く適地が限られているそうなんです。残る場所は海上ぐらいしかないそうなのですが、風車が建てられる海域は、水深20mぐらいまでと、すぐに深くなってしまう日本の海には設置できる場所がほとんどないらしい。しかし、新たに注目された「浮体式洋上風力」というものであれば、係留が可能な水深200m程度まで設置できるそうなんです。
 こうなると、設置可能な場所がぐんと増え、電力供給が十分できそうですね。


 続いて、太陽光については「自然エネルギーとしての使いやすさの点で、太陽光に勝るものはない」と述べてありました。屋根や壁などちょっとしたスペースがあれば設置できるからのようです。
 そういえば、最近の新しい家の屋根の上に太陽電池のパネルを取り付けているのを良く見かけるようになったような気がします。
 特に、この記事で設置場所として適しているのは砂漠と述べられていました。
 ある大学の教授は「砂漠の日射量は豊富で太陽光発電所を作るのにぴったりの場所」と述べておられました。試算によると、ゴビ砂漠だけでも世界中の電力が賄えるそうです!


 砂漠には行ったことがないので、この考え方は間違っているかもしれませんが、砂漠と聞くと太陽の光が燦々と降り注ぎ影すら見つけることができないような場所のイメージがあります。
 そんな場所だからこそ、太陽光発電に適しているのかもしれませんね!


 これらの、自然エネルギーを利用して発電すれば、化石燃料などをしようする必要がなくなります。原油高のこの時代にぴったりの発電方法なのかもしれません。
 もちろん、化石燃料を燃やすことなく発電できるのでCO2の排出の抑えられるのでしょうから、地球温暖化が危ぶまれている今の時代に、やはり適している方法なのかもしれません。


 これからは自然エネルギーを利用して作られた電力で暮らしていく時代がやってくるのかもしれないなぁと考えさせられる記事でした。
 興味のある方は、ぜひ読んでみてください。


(管理人 ろど・すた子   2008.07.16掲載)


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