エコラム > 第55回

第55回 ダムカードをゲット!(八田原ダム 広島県世羅郡)

 ダムカードってご存知ですか??
国土交通省と水資源機構の管理するダムでは、ダムのことをより知っていただこうと、「ダムカード」を作成し、平成19年度の「森と湖に親しむ旬間」(7月21日〜31日)中より、ダムを訪問した方のみに配布しています。カードの大きさや掲載する情報項目などは、全国で統一したものにしており、おもて面は、ダムの写真、うら面は、ダムの形式や貯水池の容量、ダムを建設したときの技術、といった基本的な情報からちょっとマニアックな情報までを凝縮して載せています。 カードは、現在までに、国土交通省と独立行政法人水資源機構の管理する施設などで作成し、ダムなどの施設やその周辺施設で配布しています。国土交通省HPより引用)
 すべてのダムでもらえるわけじゃないのですが、かなりの数のダムでもらうことができます。ダムカード配布施設については、国土交通省のHPを参考にしてください。

 
 今回訪れた「八田原ダム(広島県世羅郡)」でダムカードをゲットしました。ちなみにダムカードをもらうのはこれが初めてです。

表面

裏面


 ちなみに、この八田原ダムは以前のエコラムでも紹介したことのあるダムです。(ダムが富栄養化!をご覧ください)
 約1年前に訪れた時には、ダムの水が緑色になって明らかに富栄養化していました。今年は、ニュースで貯水量が少なくなっているとも聞いていたので、どんな状態なのか気になって訪れてみました。


 さて写真からもわかるように、ダムの貯水量は少なく約半分といったところです。しかし、昨年と違ってダムは富栄養化していませんでした。

水は緑色になっていません

貯水位は226mです

現在のダムの状況が表示されています。
2009年7月18日12:32現在 貯水率55.8%


 ダムの側には「遊学館」という建物があり、ダムの種類やダムの概要などがパネル展示してありました。
 八田原ダムの詳しい概要などは八田原ダムのHPを参照してください。


 その展示パネルで気になったもの。それは「水をきれいにする」というものです。河川水には窒素やリンが含まれていて、これがアオコの原因になります。そこで八田原ダムではより良い水質のため色々な方法で水をきれいにしているそうです。
 3つの方法が説明されていました。

躍層低下循環装置
水の中に空気を送り込んで、水を循環させることによって、植物性プランクトンの増加を防ぎます。

植生浄化施設

土壌浄化施設
ダムに入る水のリンやチッ素を取り除くために、アシやヨシなどの水生植物を植えています。 黒ボクの吸着能力を利用して、水の中に含まれているリンやチッ素を取り除きます。
 このような、方法で水をきれいにしているそうです。アオコが発生しないように、色々な工夫がされているんですね。


 ちなみに、この八田原ダムはダムの内部に入ることができます。エレベーターで堤内監査廊を歩くことができ、ダムを下から見上げることもできます。


 ダムの見学に行き、普段なにげなく使っている水について改めて考える機会になりました。
 ダムの貯水量が減れば、取水制限されます。2009年7月18日時点でも八田原ダムは取水制限されています。水を出し過ぎたり、出しっぱなしにしないなど、節水に心がけようと改めて考えさせられました。


----------------------------------------
リンク
八田原ダムのダムカードを取得!!
国土交通省
八田原ダム
ダムが富栄養化!(第38回エコラム)


(管理人 ろど・すた子   2009.07.18掲載)


エコラムのトップへ戻る


公害防止管理者受験対策 kougai.net トップへ