僕は「サクラマス」という魚の生き方が好きです。
なぜなら、サクラマスは「一度負けた経験を糧にして大きくなる」魚だからです。
僕もこんな人になりたいなぁと思っています。
サクラマス
ヤマメ
サクラマスとヤマメの生態について
実は「サクラマスとヤマメは全く同じ魚」なんです。
名前も見た目も違うのに、なぜ・・・と思われるかもしれません。
川で育ったヤマメが海にでていって大きくなった後に、川に戻ったものがサクラマス、そのまま川で育ったものがヤマメなんです。
サクラマスは60センチ程度にもなるの大きな魚です。
しかし、実はこのサクラマス、もともとは「負け犬」なんです。
川に住んでいるヤマメは常に厳しい生存競争にさらされています。
その中で負けてしまった個体、は海に追いやられてしまうことがあります。
当然、海での生活も過酷なものです。外敵も多いですし、食べ物の確保も苦労します。
一度、負け犬のレッテルを張ら荒れた個体だけれども、
厳しい海を生き抜いて強くなり、川に戻ってきた個体だけが
サクラマスになれるのです
その時には、もとのヤマメのサイズを追い越して大きな魚になっています。もともと両方とも同じヤマメですが。
一度負けてしまった個体でも、
一生懸命努力して厳しい世界補生き抜いた方が大きく、強くなる。
これがヤマメとサクラマスの面白いところです。
人間だって負けたって、失敗したって糧にして成長できる
これは人間だって同じだと思います。
誰だって、失敗したり負けたり・・・という経験はあるはずです。
でも、それで終わりではありません。
その経験を活かして、糧にして、努力することで
さらに大きく強くなれるのではないかと思います。
僕は中学校の時に大きな敗北感を味わった
僕は中学校から高専に進学しました。
僕が高専への進学を決めたとき、友人のお母さんから言われた言葉がこれです。
「高専って、何?船をつくるの?」
15歳の春、私は地元の進学校と呼ばれる国立中学校に通っていました。3年生の春になると皆、進路の話題で持ちきりです。ほとんどの生徒は難関高校への進学を決めていました。
そんな中で、僕は高専への進学を決めました。もちろん、いろいろ悩んで決めた進路でした。しかし、エリートの子どもを持つ保護者からすれば高専の認知度はその程度。
「それって高専じゃなくて造船です!」
と返事をしたこと、そして友人のお母さんの顔にはてなマークがたくさんついていたことをいまでも忘れることができません。
あー僕はこの中学校では負け組なんだなーと思いました(泣)。
ちなみに、その友人はその後、東京大学へ進学、大手広告代理店の「電通」に就職しました。まさにエリート街道まっしぐらでした。
僕にとっては結構大きな敗北感でした。
しかも、
僕の父は小さな島の生まれで、工業高校を卒業後、いわゆる「ブルーカラー」の現場職。
私は三人兄弟の長男なのですが、弟2人は偏差値の低い高校(いわゆる底辺と呼ばれる高校)を卒業、もちろん大学には行っていません。
なぜか僕だけが勉強が好きで、気がついたら進学校と呼ばれる中学校に通っていました。
なぜ兄弟の中で僕だけが、こうなったのかは今考えてもよくわからないのですが、初めての子どもということもあって、他の子どもたちよりいろいろな経験をさせてもらったからかな、と思っています。小さいころから、いろんなところに連れて行ってもらっていました。父や母だけでなく祖父や祖母にもです。
遠くやテーマパークに旅行に連れて行ってもらった記憶もあるのですが、それより家族で地方競馬に行ったり、近所のパチンコ屋さんで、祖母と祖父に挟まれて、打たせてもらったりした記憶の方が強く残っています。昔は何でもありですね。今だったらものすごい大きな社会問題になっちゃいます(笑)。
まぁ、あまり勉強ができる過程で育っていないんですよね。
でもなぜか、勉強は好きな方でした。
こういった家庭背景も、僕が敗北感を感じる一貫となっていたのかもしれません。
それでも、今では人生楽しいと思えている
それでも今では自分の人生良かったな、と思えています。
- それなりに大きな企業に就職
- 結婚して子供が生まれた
- 高専のころから欲しかった技術士資格を2つ取得できた
- 英語の勉強に熱中し、TOEICで高得点をたたき出せた
- 本を出版することができた
- 現在、技術者として色んな活動に挑戦中(副業/執筆/講演など) ・・・
など、人生でやりたかったことが色々できているなぁ・・・と思っています。
サクラマスほどではありませんが、敗北を糧にして大きくなれたかなと思います。
これからも、嫌なことがあったり、失敗したとしても、
サクラマスみたいになりたい!!
と思って生きていきたいと思います。
この話、大好き。
ヤマメとサクラマスは同じ魚!?両者の違いが生まれる理由(なるフィッシュ)#Yahooニュースhttps://t.co/jk6NVoa9vg
— めたのさえた 技術士(経営工学、機械) (@kougainet) February 6, 2025