このページでは、今まで実施された公害防止管理者試験の合格率や合格者数などのデータなどを紹介していこうと思います。
公害防止管理者試験には直接、役に立たない情報かもしれませんが、雑学として知っておいていただけたらと思います。
(参考資料:社団法人産業環境管理協会 令和2年度国家試験結果の概要)
合格率の推移
上のグラフは、公害防止管理者試験の第1回(昭和46年度)~第50回(令和2年度)までの試験の合格率と受験者数の推移です(棒グラフは受験者数、折れ線グラフは合格率を表しています)。
グラフからも分かるように、合格率は平均として、20%~30%の間のようです。
今回の合格率は26.0%で、前年度の合格率26.3%から0.3ポイント下がりました。
ちなみに、合格率が大幅に下がっている年は、科目合格制導入後の各科目60点以上の合格基準になった平成19年度です。
年々、公害防止管理者試験の受験者数が減ってきているとはいえ、ここ最近5年間の受験者数は平均すると 約23,000人ぐらいです。
今年は、新型コロナウイルス感染症が猛威を奮っているせいか、前年度よりも3,500人ほど受験者数が減っています。
ここ最近10年間の中で最も受験者数が少なかったです。
合格者総数
公害防止管理者試験の合格者の累計数を以下に示します。
上記の表を生産管理や品質管理の分野で用いられる「パレート図」にしてみました。
合格者総数が一番多い試験区分は、
(1)水質1種です。続いて(2)大気1種、(3)騒音、(4)水質4種、(5)水質2種、(6)ダイオキシン
となっています。
以上の6区分で公害防止管理者合格総数の約8割を占めています。
従来の「騒音」、「振動」という区分はなくなりました。
その結果、今後は「騒音・振動」が徐々に増えていくんでしょうね。
以上が、今まで実施された公害防止管理者試験の合格率や合格者数などのデータです。公害防止管理者試験がどのようなものであるかを知る、一つの判断材料としていただければと思います。