平成30年度の公害防止管理者等国家試験は、受験料がアップして初めて実施された試験でした。
詳しくは『公害防止管理者等国家試験の受験手数料がアップ! 』の記事を読んでいただけるとわかるのですが、最近の受験申込者数の動向を踏まえて、受験料が値上がりました。
大気1種や水質1種などは6,800円だったものが、8,700円へ値上がり。
大気2種や水質2種などは6,400円だったものが、8,200円へ値上がりしました。
これに伴って、平成30年度の受験申込者数が増えるのか、はたまた減ってしまうのかがとっても気になっていました。
受験申込をする人が減ったので受験料を上げたのに、受験する人がもっと減ってしまったら受験手数料の総額も減ってしまうのではないかと考えたからです。
平成30年度の試験の概要が発表されたので、どうなったのか調べてみました!
平成30年度の受験申込者数を調べた結果
平成30年度の受験者申込数が実際に何人だったのかを調べてみました。
受験申込者数は25,987人で前年に比べると1,810人減ってしまっています。
年々、受験する人が減少する傾向にあった公害防止管理者試験なので、例年並みの減少か産業環境管理協会にある過去6年間(平成25年度~平成30年度)のデータを比較してみました。
年によってバラつきはありますが、受験手数料が値上がりした、H30年度が一番受験者が減っています。
やはり、受験手数料がアップしたことで、受験を見送った方が多くおられたのではないかと推測できます。
試験申込者数が減ったが、手数料の収益はどうなった?
では、受験申込者数が減ってしまったことで、受験手数料での収益はどうなったのでしょうか?
まずは、今までの受験手数料だったH29年度までの受験手数料の総額を算出してみました。
平成25年には受験手数料で、2億円以上あったものが、平成29年度には1億8000万円まで減っています。
では、受験料が値上がりした平成30年度の受験手数料の総額は一体いくらになったのでしょうか?
受験者申込数が減ったので、結局減ってしまったのか?
それとも受験料が値上がりしているので、受験申込者数が減ったも増えているのか?
結果を下の表にまとめました。
受験申込者数が1,810人も減ってしまいましたが、受験料が値上がりしたおかげで、受験手数料の総額は2億円を超えています。
H25年度の金額よりも約1200万円ほど増えています。
受験申込者数は減ってしまいましたが、受験手数料の総額が増えているので、5年前の受験手数料の総額以上の水準に戻すことが出来ています。
結論
結論としては、受験料をアップしたことで受験申込者数は減ってしまいましたが、5年前の受験手数料の総額以上の収益を出すことが出来ていました。
結果としては、値上げをした効果がキチンと出たのではないかと思います。