公害防止管理者等国家試験の受験手数料がアップ!

平成30年5月25日に公布、施行された「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律施行令の一部を改正する政令」で公害防止管理者等国家試験の受験手数料がアップしました。

現行 改正後
公害防止主任管理者
公害防止管理者試験
(大気関係1種、3種、水質関係1種、3種
ダイオキシン類関係)
6,800円 8,700円
公害防止管理者試験
(大気関係2種、4種、水質関係2種、4種、
騒音・振動、一般粉じん、特定粉じん)
6,400円 8,200円

1,800円~1,900円受験手数料が高くなっています。

理由としては、

国家試験の受験手数料の額について、近年の受験者数の動向を踏まえ、改定します。

経済産業省より引用)

受験者数の動向とあったので、最近の受験者数の動きを調べてみました。

第47回(平成29年度)の受験者 24,332人

第38回(平成20年度)の受験者 29,564人

10年前に比べ5,232人受験者が減少していることが分かります。

結局、受験する人数が減ったため、受験手数料を上げたというわけですね。

ちょっと乱暴な計算ですが、この減った5,232人が全員 水質1種や大気1種の6,800円の試験区分を受験したと考えると、

5,232人×6,800円=35,577,600円

の減収です。

第38回は約30,000人受験していたので
30,000人×6,800円=2億400万円
の受験手数料が入ってきていました。

ここ数年約24,000人の受験者なので受験料を8,700円に値上げすれば
24,000人×8,700円=2億880万円
となり、10年前と同じくらいの受験手数料が集められるという計算になります。

(計算しやすいように、全員が水質1種や大気1種を受験したと仮定して計算しています。実際には他の試験区分を受験される方もおられるので、この金額になるわけではありません。)

ただ、受験手数料が上がったことで、受験者がガクっと減らなければと思うのですが。。。

また、人数が減ってしまうと受験料が上がってしまうかもしれません。

今年度の受験者数の動向が今からきになります。

受験手数料が値上がりしたことで思うことが1つあります。以前、エコラムで「第80回 公害防止管理者試験の受験料は高すぎる??」という記事を書きました。

科目合格制度が始まって、科目免除を受けて1教科しか受験しなくても、受験手数料は全科目受験するのと同じ金額だという記事です。

「これだと1問あたりの単価が人によって違いが出てきますね。」ということを書いたのですが、今回の受験手数料改正でますます差が広がりますね。

例えば、

水質1種(受験料:8,700円)を受験し「水質概論(10問)」だけ受験する場合、1問あたりの単価はなんと「870円」。
ちなみに水質1種を全科目受験する場合は、全部で設問が75問なので、1問あたり「116円」になります。

さて、今年度の公害防止管理者の受験者は減ってしまうのか、それとも変わらないのか、これからの動向がとても気になります。

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コメント

  1. […] そうです!受験料の値上げ! […]