公害防止管理者等国家試験の受験手数料が令和5年(2023年)実施試験から再び値上がりしました。
前回、平成30年(2018年)に値上がりしたので、5年ぶりの再値上げです。
以前、値上がりした時に、他の資格試験の受験料と比較する記事を書きました。
(『公害防止管理者試験が手数料アップ!他の資格試験手数料を比較してみた』をご覧ください。)
当時、比較した資格試験の受験手数料は5年でどうなっているのでしょうか?
今回は、他の資格試験の受験手数料も値上がりしているのかどうかも確認しながら比較していきたいと思います。
公害防止管理者等国家試験の受験料
公害防止主任管理者、公害防止管理者試験(大気関係1種、3種、水質関係1種、3種、ダイオキシン類関係)は
8,700円 ⇒ 12,300円(+3,600円)
公害防止管理者試験(大気関係2種、4種、水質関係2種、4種、騒音・振動、一般粉じん、特定粉じん)は
8,200円 ⇒ 11,600円(+3,400円)
以上のように受験手数料がアップしています。
受験者の皆さんにとっては、嬉しい知らせではなかったのではないでしょうか。
今回の値上がりは、5年前と比べると、値上がり額が約2倍になっています。
3,600円もあれば、問題集が1冊購入できる金額ですから!
さて、今回も5年前に比較した、他の資格試験の受験料と比較していきたいと思います。
しかも、今回は他の資格試験も受験料がアップしているのかも合わせて調査しようと思います。
調べる資格試験は前回と同じものにしました。
さて、他の資格はどうなっているのでしょうか?
技術士の受験手数料
まず最初に、技術士(国家資格)の受験手数料です。
理系の分野の資格試験の中でも最高峰に位置づけられるであろう技術士。
その試験の受験手数料(内は5年前の金額との比較)は
第1次試験 11,000円(±0)
第2次試験 14,000円(±0)
になっています。
5年前は公害防止管理者試験と比べると高いと思っていましたが、今回の公害防止管理者試験の受験料値上げで金額はほぼ同じくらいになりました。
しかも、技術士試験は5年前と受験料が変わっていません。
(日本技術士会を参照)
危険物取扱者の受験料
次に危険物取扱者(国家資格)の受験手数料を調べてみます。
この資格は、種によって値段が違いますが、
甲種 6,600円(+100円)
乙種 4,600円(+100円)
丙種 3,700円(+100円)
となっています。
5年前に比べ100円値上がりしていました。
(消防試験研究センターを参照)
測量士、測量士補の受験料
測量士、測量士補(国家資格)の受験手数料は、どうでしょうか。
測量士 4,250円(±0)
測量士補 2,850円(±0)
です。
この資格は5年前と比べて金額の変動はありませんでした。
(国土地理院を参照)
環境計量士の受験料
では、環境計量士(国家資格)の受験手数料は、どうでしょうか。
8,500円(±0)
です。
この試験も5年前と比較して値上がりはしていません。
(日本環境測定分析協会を参照)
電験三種(第三種電気主任技術者)の受験料
電験三種の受験料はどうでしょうか?
インターネット申込 7,700円(+2,850円)
郵便による書面申込 8,100円(+3,250円)
です。
電験三種も、公害防止管理者と同じように3,000円近く値上がりしていました。
ちなみに、電験三種は令和5年度実施試験から『CBT方式』でも受験が可能になりました。
もしかしたら今後、他の資格試験にもCBT方式が導入され始めるかもしれませんね。
(電気技術者試験センターを参照)
英検(実用英語技能検定)の受験料
続いて、資格ではなく検定試験との比較です。
まずは英語の検定試験で人気の英検の検定料です。
英検は級や試験会場(本会場・準会場)などによって値段が違ってきます。
1級 本会場 11,800円(+3,400円)
準1級 本会場 9,800円(+2,900円)
2級 本会場 8,400円(+2,600円) 準会場 6,400円
準2級 本会場 7,900円(+2,700円) 準会場 5,700円
3級 本会場 6,400円(+2,600円) 準会場 4,700円
4級 本会場 4,500円(+1,900円) 準会場 2,900円
5級 本会場 3,900円(+1,400円) 準会場 2,500円
です。
値段の高い本会場を5年前の受験料と比較してみました。
すべての級で値上がりしています。
(日本英語検定協会を参照)
TOEICの受験料
英検同様に人気のある英語の検定試験のTOEICの受験料はどうでしょうか。
7,810円(+2,085円)
です。
TOEICも5年前より値上がりしていました。
(国際ビジネスコミュニケーション協会を参照)
技術英検の受験料
最後に技術英検の受験料です。
5年前に調べた時は工業英検と言っていました。
2020年に工業英検から技術英検に変更になったようです。
この検定も級によって値段が違っています。
プロフェッショナル 17,000円
準プロフェッショナル 17,000円
1級 9,000円
2級 一般受験 6,900円 団体受検 6,400円
3級 一般受験 3,600円 団体受検 3,500円
となっています。
工業英検から名称が変わったので比較が難しいですが、5年前の工業英検の受験料が2,600円~16,500円だったのから考えると、+500円~+1,000円ぐらいの幅で値上がりしているのではないでしょうか。
(日本能率協会を参照)
考察
以上、5年前に調べた資格試験と受験料を比較してみました。
結果、今回値上がりしたことで公害防止管理者等国家試験の受験料は、他の資格に比べ高い方だという事が分かりました。
また、5年前に比べて多くの資格試験や検定試験で受験手数料が値上がりしていることが分かりました。
物価高が叫ばれているこのご時世、受験手数料が値上がりすることは、しょうがないのかもしれませんね。
コメント
流石に高すぎ。
勉強してたけど受験見送ります。
受験者の皆さんにとっては、嬉しい知らせではなかったのではないでしょうか。
→流石金持ちが考えることは違いますね。。。
科目合格あったけどもうやめとこ・・・