僕の技術士二次試験(機械部門)の受験の記録と勉強方法

2022年3月11日に技術士二次試験の合格発表がありました。

以前から、勉強と対策に取り組んでおりました、

「技術士二次試験(機械部門)」

に無事合格することでができました。

これまでご指導いただいた方々、職場の方々、そしてご協力いただいていた家族や親せきの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです!!

本当にありがとうございました。

この記事では、僕の技術士二次試験への取り組みの記録を紹介していこうと思います。

技術士(機械部門)挑戦の記録

僕の技術士(機械部門)の挑戦の記録は以下のようになります。

3年にわたる挑戦でした!

2019年度 : 筆記試験不合格(AAC)

2020年度 : 筆記試験合格(AAB)、口頭試験不合格

2021年  : 筆記試験合格(AAA)、口頭試験合格

筆記試験の対策について

正直申しまして、僕は筆記試験の対策はほとんどしていません。

20時間/年位程度かなぁ・・・という感じ。

2019年度に、記念受験のつもりで筆記試験を受けたときに、不合格ではあったものの成績が「AAC」でしたので、「あ、論文の書き方はこんな感じでいいんだ!」という感覚があったため、それ以降も「筆記試験の対策は、ほぼ無しで行けるんじゃないか?」という感触をつかんでいたからです。

技術士二次試験は筆記試験の合格率が最も低く「難関」と言われています。

確かに、合格率だけを見るとそうなのですが、

  • 日々、頭を使って仕事をしている
  • 仕事でわからないことがあったら、納得するまで調べている
  • 仕事で困ったことがあっても、乗り越えた経験がある

という方であれば、さほど苦労しないのではないかな?

という感覚がありました。

普段、あまり仕事上で勉強をされていない方は、ここで苦労されるかもしれません。

ここの対策の必要度合いは、人によてかなり「ばらつき」があるものと思います。

僕が実施してきた勉強法を以下に記します。

ものづくり白書だけは読んでおこう!

一方で、これだけはやっておいたほうがいいと思うことがあります。

それは、「ものづくり白書」を読んでおくことです。

ものづくり白書には「日本国としての製造業に関する考え方」が記されています。

このため、技術士(機械部門)筆記試験において、問題Ⅰおよび問題Ⅲは、ものづくり白書の内容から出題されているケースが非常に多いです。

この時に、

「ものづくり白書の考え方を全く無視した回答を記載してしまう」

と点数が低くなってしまうのは明らかですよね!

このため、ものづくり白書だけは読み込んでおいたほうが良いと思います。

ものづくり白書はインターネット上で無料で見ることができます。

無料なのですがものすごい良い教材です。

ものづくり白書(経産省)のホームページ

過去問解く(時間がなければイメージトレーニング)

過去問は何年度分かは解いておいた方が良いと思います。

しかし実際、僕の場合は・・・・過去問を解いて勉強するような時間はなく、

「過去問をイメージトレーニングで頭の中で)」で解いていました

こうすることで、短い時間で数年分の過去問を頭の中で解くことができるので、効率的に学習ができました。これが少ない勉強時間で、僕が合格できた秘訣かなと思います。

ただし、一度も技術士試験を受けられたことがない方は、論文を書く際の以下のイメージがわかないと思います(僕は2部門目なのでイメージはできていた)。

  • 時間配分
  • 疲れ具合
  • 試験官受けする論文の書き方

なので、数年分は実際に解いてみて、出来れば技術士の方から添削してもらったほうが良いのではないかと思います。

質問されていることに「素直に」「忠実に」書く

ちなみに、僕が技術士の筆記試験の回答を書く際に一番気を使っているポイントは、

質問されていることに「素直に」「忠実に」書く

ということです。

例えば、「課題を3つ取り上げて・・・と」書いてあるのに2つしか取り上げてなければ、原点の対象になってしまい、合格が難しくなります。

「それぞれの対策の波及効果を・・・」と書いてあるのに、1つの対策の波及効果しか取り上げていなければ原点対象になり、合格が難しくなります。

まずは、質問されている内容に「忠実に」「素直に」答えるべきと思います。

どんなにレベルの高い回答をしても、聞かれたことに回答していなければ合格するのは難しいと思います。

口頭試験の対策について

特に「機械部門」の口頭試験は非常に厳しいです。

僕は筆記試験よりも口頭試験に苦労しました。。。

筆記試験よりも明らかにたくさん勉強しました。

70時間以上勉強したかなぁ。。

機械部門の口頭試験は非常に厳しい!

理由はよくわかっていないのですが、過去の統計を見てみると、

機械部門の口頭試験は非常に合格率が低い

ことが分かっています。

私が合格した2021年度の口頭試験の合格率は以下の通りでした。

一般部門全体の合格率:91.8%

機械部門の合格率:69.5%

過去も同じような傾向が続いており、機械部門だけが明らかに合格率が低いです。

機械部門は他部門と比較して口頭試験でたくさん落とすという傾向があるのは明らかです!

これをよーーく心して口頭試験の対策をしていく必要があると思います。

口頭試験の対策は「願書作成から」始まっている

口頭試験の対策は「願書作成から」始まっています。

ここで特に以下のようなことに意識する必要があります。

  • 部門や科目を疑われるような点はないか?
  • 技術士としてふさわしい業務が記載されているか?
  • 口頭試験で質問されるコンピテンシーへの質問への「種まき」ができているか?
    ≒ 記載した業務を使ってコンピテンシーが表現できるか?

この辺りがしっかりしていないと、機械部門受験者は「バッサバッサ」と落とされてしまいます。

幸いなことに、

願書作成には「カンニング」はありません。

知り合いの技術士などに、しっかりとチェックしてもらってください!

模擬面接を受ける!

模擬面接を受けることは、口頭試験の一番の対策になります。

なので、出来るだけ多く模擬面接を受けましょう。

しかし、だれからでも良いわけではなく以下の条件があります。

  • 機械部門の技術士である
    (できれば同一科目が良いか、ダメでも少なくとも機械部門の技術士)
  • 最新の試験制度や口頭試験の内容に通じている

機械部門の口頭試験の厳しさは「機械部門の技術士」しかわかりません。

ですので、必ず機械部門の技術士から模擬面接を受けましょう。

また、技術士の試験制度や口頭試験の出題傾向は、頻繁に変わっています。旧制度で合格された方、新制度の動向を知らない方から模擬面接を受けると大変なことになります。

例えば、「技術士としての専門的能力の高さや創意工夫」は以前の試験制度では最も重要な評価項目でした。しかし、これは過去の話。

しかし、最新の試験制度ではそれらよりもむしろ「コンピテンシー」が問われます。

そのあたりの違いが分からない方の模擬面接を受けると・・・

とんでもないことになります。

「誰から模擬面接を受けるのかは?」よく考えましょう。

最初から通信講座などを受けるのもひとつの手

僕は、経営工学部門を受けた際は、全く勉強の仕方が分からなかったので「通信講座」を活用しました。指導を受けると「目から鱗が落ちる」という感じで、論文の書き方のコツがよくわかるようになりました。全く勉強のイメージができない方は、最初から通信講座を受けるのも手でしょう。

お金を払ってしまって、自分を追い込むという意味でも有効だと思います。

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