生産管理の「段取り」から考える、効率的な仕事のやり方

人手不足が叫ばれる、時代です。

「どうにかして仕事を効率化していかなければ、業務が回らない」

という職場も多いのではないでしょうか?

この記事では生産管理の専門家で、技術士(経営工学部門)の僕が「段取り」という生産管理の用語から、「当たり前だけど意外と出来ていない、仕事の効率化方法」を紹介したいと思います。

段取りとは

「段取り」と聞くと「仕事の進め方」というイメージを持たれる方が多いかもしれません。

例えば、「段取りよくやろうよ!」みたいな感じで使われることが多いです。

しかし、生産管理の世界では段取りは少し変わった定義がされています。

段取り:作業開始前の材料、機械、治工具、図面などの準備および試し加工

外段取り:機械やラインを停止しないで行う段取り

内段取り:機械やラインを停止して行う段取り

工作機械(旋盤などの鉄を削る機械)や射出成型機(プラスチック部品を作る機械)などは、実際に加工を始める前に、使用する道工具や部品のセッティングなどの準備が必要です。このことを「段取り」というイメージです。

その中でも、

①機械が働いている間に段取りすること:外段取り

②機械を止めて段取りすること:内段取り

と、2つに使い分けて段取りという言葉をとらえています。

もちろん、機械は「動いている間が仕事をしている時間」ですので、出来るだけ止めたくありません。機械を止めずに生産の準備を行う外段取りが出来る方が生産効率が高まりますよね!

普段の生活でも意外と「外段取り」をしている

外段取りって、実は普段の生活で当たり前のようにしている事なんです。

例えば、料理をしているシーンを思い出してください。

お味噌汁を作るとしましょう。

お湯を沸かしている間に具の準備をしたりしますよね?

水を沸騰させるという仕事をしているのと同時進行で、

鍋に入れる材料を準備しているわけです。

この場合、鍋に入れる材料の準備は「外段取り」と言えますよね。

普段の仕事や生活でも「外段取り化」に取り組もう!

普段の仕事や生活でも「外段取り化」をすれば効率を飛躍的に高めることができます。

先ほどの料理の時と同じように、手のかからない仕事をしているのと同時に、次の仕事の準備をしたり、並行して仕事や情報収集や勉強など付加価値のあることをすることができます

こうすれば、仕事が効率的になりますよね。

  • たくさんのコピーを取っている間に、他の仕事の準備や他の仕事をする
  • 移動しながら、英語を聞いて勉強する
  • テレビを見ながら、運動をする(踏み台昇降運動やトレッドミルなど)。
  • そのほか、いろんなアイデアがある

生産管理の考え方は色んなところで役立つ!

このように、生産管理の考え方はいろんなところや場面で役に立ちます。

製造業の方はもちろん、それ以外の方でも生産管理的な考え方を学ぶことは、

非常に役に立ちます。

例えば、家事をする際にPERT図的な考え方を取り入れると、非常に効率的になります。

そんな、生産管理を皆さんにも知っていただきたいなと思います。

生産管理を学ぶには?

生産管理を学ぶには各種書籍や、資格試験などを活用できます。

以下の本では、生産管理の入門資格である「ビジネス・キャリア検定 生産管理BASIC」級に準拠しながら生産管理の基礎を学ぶことができます。

是非、ご覧になってください。

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