公害総論 環境問題全般について

環境問題の歴史

(ア)~(エ)に示す出来事に関して、年代順に並んでいるものはどれか。
(ア) 神通川流域に奇病発生
(イ) リベリア船籍の油送船ジュリアナ号、新潟港外で座礁し、大量の油流出
(ウ) 厚生省に公害課設置
(エ) 渡良瀬川沿岸地域の鉱毒被害
(1) (エ)→(ウ)→(ア)→(イ)
(2) (エ)→(ア)→(ウ)→(イ)
(3) (ア)→(ウ)→(イ)→(エ)
(4) (ア)→(ウ)→(エ)→(イ)
(5) (ア)→(エ)→(イ)→(ウ)
(平成17年水質1種試験より)

正解 (2)
(エ) の渡良瀬川沿岸地域の鉱毒被害は日本の公害問題の原点とも言われる。江戸時代からの被害があったと言われている。
(ア) 神通川付近に奇病があるとの報告があるのは1919年頃から。
(ウ) 厚生省に公害課が設置されたのは1964年。
(イ) ジュリアナ号の座礁は1971年

 四大公害病と称されているものとして,誤っているものはどれか。
(1)イタイイタイ病
(2)カネミ油症
(3)新潟水俣病
(4)水俣病
(5)四日市ぜんそく
(平成29年度試験問題より)

解説
日本における、4大公害病は以下のとおりである。

イタイイタイ病、新潟水俣病(第二水俣病)、水俣病、四日市ぜんそく

カネミ油症は入っておらず誤り。
よって、正解は(2)

ちなみにカネミ油症とは

カネミ油症は、昭和43年10月に、西日本を中心に、広域にわたって発生した、ライスオイル(米ぬか油)による食中毒事件です。
事件の原因は、カネミ倉庫社製のライスオイル(米ぬか油)中に、製造の際の脱臭工程の熱媒体として用いられた、鐘淵化学工業(現カネカ)社製カネクロー ルが混入していたことでした。このため、ポリ塩化ビフェニル(PCB)や、ダイオキシン類の一種であるポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)等が、製品のラ イスオイル(米ぬか油)の中に混入しました。
症状は、吹出物、色素沈着、目やになどの皮膚症状のほか、全身倦怠感、しびれ感、食欲不振など多様です。こうした症状が改善するには長い時間がかかり、現在も症状が続いている方々がいます。

(厚生労働省より引用)

 環境問題とその主な原因となった物質の組合せとして,誤っているものはどれか。

(環境問題) (主な原因となった物質)
(1) 水俣病 有機水銀
(2) 富栄養化 りん及び窒素の化合物
(3) 光化学大気汚染 オゾン
(4) 地下水汚染 トリクロロエチレン
(5) 四日市ぜん息 窒素酸化物

(平成28年度試験問題より)

解説
四日市ぜん息の主な原因物質は二酸化硫黄なので誤り
よって、正解は(5)

「技術と法規」の本の公害の歴史の部分を熟読した方が良いであろう。
特に日本4大公害 (熊本水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病及び四日市一喘息) は要チェックである。

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