家族で「かこさとしの世界展」に行ってきました。
その時の内容は、奥さんが「ひろしま美術館で行われている「かこさとしの世界展」に家族で行ってきました!子供たちも大満足です!」の中でまとめてくれています。
概して、非常に勉強になりました!
子どもたちや奥さんは「絵本作家」という視点で「かこさとし」さんをとらえていると思います。しかし、理系の僕は技術士&博士で絵本を描かれている方というイメージを持っています。
僕にとって「かこさとしさん」は技術士の大先輩
かこさとしさんは40歳の時に技術士(化学部門)を取得されています。
当時、技術士という資格が今よりももっとマイナーだった時代に「技術士を取ろう!」と思われた、その意気込みが素晴らしいと思います。しかもその当時、博士号を保有しておられたので技術者・研究者としての能力はある程度客観的に証明できる肩書があったはずです。
それでも、技術士という資格の意義に賛同し、技術士を取得されたこと・・・
技術士として素晴らしい!と思います。
「科学技術の向上と国民経済の発展に資すること」に対して使命感があったのかなぁ・・と思います。僕も技術士の端くれ、「かこさとし」さんから学ぶことはたくさんありました!
子どもに対して敬意を持って接している!
僕は父親としても、かこさとしさんの姿勢に感銘を受けました。
それは、
子どもに対して敬意を持っている
という点です。
展示会を見たり、かこさとしさんの絵本を読んでいる中で、以下のような感想を持っています。
- 子どもを将来の「科学者」「技術者」という視点で接しているように思える
- いくら、子どもであっても「絶対にうそや中途半端なことを教えていない」ということが作品から伝わってくる
- 子どもを見下している感じが一切なく、「ひとりの人間、人格」としてしっかり認知しながら作品作りをされている
トータルとして「子どもに対して」敬意を持っている方なんだろうなぁ・・・と思います。
僕の場合、子供が4人もいますので、忙しいときなどは特に、正直、子供と接するのがめんどくさくなって、
- 頭ごなしに「静かにしなさい」と言ってしまったり、
- 適当な嘘をついてごまかしてしまったり、
- こどもなんだから・・・という言い方をしてしまったり、
しているると思います。
そうすると、
「お父さんは子供たちはひとりの人格として、僕を認めていない」
と思ってしまうかもしれません。
かこさとしさんのように、「子どもに敬意を持って」接しなければならないと思いました。ごめんね子どもたち。もっといいお父さんにならなきゃね・・・。
分かりやすい、けれど、中途半端な仕事はしない
かこさとしさんの絵本には科学や技術に関するものがたくさんあります。このあたりが、技術者、研究者という側面を持たれている特徴だろうと思います。
例えば、
など・・いろんな絵本があります。かこさとしの世界展では「だむのおじさんたち」の原画をたくさん見ることが出来ました。その中で、思ったんです。
かこさとしさんの本は、
科学技術に関するところで、妥協やうそが全くない
のです。しかもめっちゃわかりやすいのです。
かこさとしさんは、子供をターゲットに本を書きました。でも、技術士、博士として科学技術に関するところでは中途半端なことは出来なかったのだと思います。
だからこそ、「わかりやすいけれども、中途半端な仕事はしていない絵本」が書けたのだろうと思います。
僕も、技術者ですし「技術士」です。
やはり、科学技術に関するところは妥協せずにいい仕事をしなければらないと思います。しかしながら、専門バカにならずに「難しいことを一般の人にも、そして子どもにも説明する能力」が必要だと思います。
それがよく言われる技術士のアカウンタビリティーに繋がっていくものと思います。
そういう感覚にさせてくれる「だむのおじさんたち」は超良書だと思います。
子どもたちに、かこさとしさんの本を読ませたい
以上のような理由から、僕は技術者として、そして、父親として
子どもたちに、かこさとしさんの本を是非読んでほしいと思っています。それどころか、僕自身もかこさとしさんの本から学ぶべきことがあるんじゃないかと思います。
以下の本を読めば、かこさとしさんの作家、技術者、研究者としての魅力をよく理解できました!是非読んでみてください。お勧めです。