大規模大気特論 大気の安定条件について

上空の空気の温度が地表より高いとき

dθ/dZ = dT/dz + γd
dθ/dZ:温位こう配
dT/dz:温度こう配
γd:乾燥断熱減率

大気の安定条件としては以下のようになる。

 dθ/dZ > 0の時、安定
dθ/dZ = 0の時、中立
dθ/dZ < 0の時、不安定

僕は以下のような感じで解釈しています。

(a)温度こう配(dT/dz)が”正”の値であれば、「安定」
(b)温度こう配(dT/dz)が”負”の値であった場合、乾燥断熱減率(γd)との関係で 「安定」か「不安定」か決定される。

考え方としては以下のような感じ。


*ちなみに”温度こう配”とは上空の高さ(Z)を縦軸に、その地点での温度を横軸にとったときの曲線(気温鉛直分布)の傾き(細かく言うと微分とかそういう話)のことです。

こんな感じで、「温度と高度の関係」と「煙の拡散状態」をあらわすと以下の図のようになります。


①いぶし形(下層不安定、上層安定)
下層は傾きが負の値になっている(不安定)
上層は傾きが正の値になっている(安定)

②ループ形(不安定
傾きが常に負の値なので、常に不安定
⇒晴れた日中によくみられる

③扇形(強安定)
傾きが常に正なので安定
⇒晴れた夜間から朝方によくみられる

④錐形(弱安定)
傾きは負だけど、乾燥断熱減率(γd)との関係で、温位こう配(dθ/dZ)が正になっている状態。。と思います(詳しくないので良く分かりません)

⑤屋根形(下層安定、上層不安定)
下層の傾きは正(安定)
上層の傾きは負(不安定)
⇒スモッグに関係深い

この考え方が、大規模特論では頻出っぽいので絶対に重要です!!

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