世界の物流を支える重要なアイテムの一つが段ボールです。
皆さんの生活にも身近な所でたくさん段ボールが使われているのではないでしょうか?
この記事では、
「段ボールの用途」や「段ボールが環境に良い」と言われている理由を紹介していきたいと思います。
段ボールの用途は?
段ボールは私達の身近にたくさん使用されています。
例えば、スーパーなどの小売店で販売されている商品のほとんどは、段ボールに入れて入荷していますよね。また、電化製品などを買うと、段ボールの中に入っています。
また、最近ではインターネットで商品を購入される方が多いと思います(イーコマース)。これらの商品も段ボールに梱包されていることが多いですよね。
最近では、これらの用途だけでではなく、ハンバーガーなどの食品の容器として段ボールが使用されていたり、段ボールの家具なども見かけるようになってきました。段ボールの技術の進化とともに、その用途も大きく広がってきています!
段ボールの需要が伸びてきている
世界の段ボールの需要は増加傾向です。
これには、amazonやタオバオなどのイーコマースの躍動、人口増加に伴う物流の拡大などが影響しているものと考えられます。
段ボールの生産方法
段ボールは、コルゲーターと製函機という二つの機械を使用して作られます。
コルゲーターは、紙から段ボールの板を製作する機械です。
以下にコルゲーターを使用して、段ボールシートを生産する動画を掲載しています。
製函機は、段ボールの板に印刷して、箱状の形状にするための機械です。
以下に最新の製函機の紹介の動画を示します。
段ボールの生産の流れについては、レンゴーの「段ボールが出来るまで」というページが分かりやすいので、参考にしてください。
段ボールは環境に優しい梱包材!?
段ボールは紙を使用しているので「環境に悪そう」というイメージを持たれる方が多いと思います。しかし、全国段ボール工業組合連合会では「段ボールはリサイクルの優等生」として、環境に良いことをPRしています。
なぜ、環境に優しいのでしょうか?
実は、段ボールはリサイクル率が非常に高い梱包材なのです。
以下は全国段ボール工業組合連合会のデータから作成した、段ボールの回収率のグラフです。
このグラフからも分かるように、近年では95%以上の段ボールが回収されています。
そして、そのほとんどがリサイクルされています。
このため、段ボールは環境に良いのだ!というように言われているわけです。
この事を知ると、段ボールに対するイメージが少し変化するのではないでしょうか?
確かに、家庭でも段ボールはリサイクルに回すことが多いですよね。
技術者は段ボールに対する理解を深めることが大切
私は、技術者は段ボールに関する理解を深めることが大切だと考えています。
部品や製品を段ボールを使って梱包したり、運んだりしていますよね。製造業の技術者や生産管理担当者などは段ボールを非常にたくさん使用しているはずです。その段ボールに対する知識や理解を深めておけば、仕事をしていくうえで非常に役に立つ場面があるのではないかと思います。