公害防止管理者試験の体験談(2017年度)

ダイオキシン類・水質1種体験談(環境太郎さん)

(基本情報)
理系大学院生(専攻分野は環境科学)
学部時代は生物工学を学んでいました。
実務経験はありません。
(分析機器の使用経験もほとんどなし。)

(受験背景)
水質浄化や環境関連の法規に興味を持ったこと、また、環境計量証明事業所への就職を希望していたこともあり、水質4種・大気1種を受験・合格しました。
過去2回に渡る受験を経て、試験勉強のノウハウがかなり身に付いたと感じたこと、また、大学での研究でハロゲン化合物を扱っていることもあり、ダイオキシン類関係を受験することにしました。
また、試験の時間割を確認したところ、水質1種の2科目(水質有害物質特論・大規模水質特論)が併願できると分かったので、こちらも受験してみることにしました。

(今までの受験経歴)
2014年 水質関係第4種公害防止管理者国家試験合格
2015年 大気関係第1種公害防止管理者国家試験合格
※その他、環境計量士(濃度関係)も合格済み。

(試験結果)
◇ダイオキシン類関係
公害総論 免除
ダイオキシン概論 13/15 合格
ダイオキシン特論 17/25 合格
◇水質関係1種
公害総論 免除
水質概論 免除
汚水処理特論 免除
水質有害物質特論 12/15 合格
大規模水質特論 8/10 合格

(使用教材)
◇ダイオキシン類関係
(1)正解とヒント:平成24年度~平成28年度の過去問
(2)公害防止管理者試験 ダイオキシン類 精選問題:平成18~24年度の過去問(オーム社)
◇水質関係1種
(1)徹底攻略受験科目別問題集:水質有害物質特論と大規模水質特論を使用
(2)2017-2018年版 公害防止管理者試験 水質関係 攻略問題集公害防止管理者試験:平成23~28年度の過去問(オーム社)

(勉強期間・方法)
◇ダイオキシン類関係
科目ごとに勉強していった。
まず、(1)を3周程度解いた、2周目は重要箇所および間違えた箇所にマーカーと付箋を貼っていった。(概論についてはダイオキシン類の各異性体について、置換数・置換位置・TEF等が一目で分かる表を作成し、頻繁に復習した。)3周目は間違えた問題のみ解き、それ以外はマーカー部分のみ精読した。概論→特論の順に勉強。どちらも、1週間程度で完了した。
その後、約1週間かけて(2)を1周程度解き終えたところで試験日を迎えた。
◇水質関係1種
まず、(1)を3周程度解いた、2周目は重要箇所および間違えた箇所にマーカーと付箋を貼っていった。3周目は問題のみ解き進めていき、間違えたら周辺の解説部分を読み込んだ。有害物質(1ヶ月程度)→大規模(2週間程度)の順に勉強。
その後、(2)の有害物質を1周解いて復習((1)も用いながら)、大規模を少し解いたところで試験日を迎えた。

(感想など)
◇ダイオキシン類関係
・試験3週間前ぐらいから、ようやく勉強を始めたため、やや勉強不足であった。1ヶ月半あれば、かなり余裕を持って勉強できたと思う。
・(2)を3周して、全体をさらっと復習できたら、特論も8割は取れていたと思う。
・概論については、毒性等価係数(TEF)を答える問題など、頻出の暗記問題がある。これらを表にまとめ、繰り返し暗記できるようにしたことが高得点に繋がった。
◇水質関係1種
・こちらもダイオキシン類関係と同じく、勉強不足であったと感じた。水質有害物質特論の分析方法についての暗記が予想以上に大変だったため、勉強時間を多く割くことになり、結果として大規模水質の勉強が不十分になった。
・大規模水質については、神頼みの問題が多かったため、正解発表まで安心できなかった。(2)を2周解いておけば、試験終了直後に合格を確信できる程度にはなっていたと思う。
・有害物質は暗記する事項が非常に多いため、暗記の補助・確認という点で類似問題がまとまっている(2)は使いやすかった。ただし、網羅性・解説の充実度は(1)が遙かに勝っているため、メインの勉強テキストとしては(1)を用いることを推奨したい。

2018.4.22 掲載

大気1種体験談(フミさん)

今年、大気1種を受験しました。
水質1種持っていて1科目免除ですが、残り5科目長丁場でした。

結果は手ごたえ通りで1科目だけ不合格でした。
問題解いていて まあそんな気はしてました。

【勉強方法】
オーム社のテキストと問題集のみ

【期間】
1.5か月程度

【勉強方法】
問題集とテキストを2周くらいですが、私の勉強方法はちょっと変わってます。

〇法規関連
「法規とは基準と責任範囲である」との持論から、次のような考え方で分類する。
(1)誰が責任もつのか
資格に関するところ => 国家資格だから大臣
公害に関するところ => 大気や河川だったら県またがるし市町村じゃない つまり知事
届出と許可の違い
=> 新設や改築(出すものに影響)なら許可
許可っていうんだから後だしだめだよね => 工事前
=> 人が変わった、文書が変わったなら届出
でないと許可出す方も大変(許可出すということは検証する必要がある)
(2)基準
基準値が一番多いのがセンターとして。
それに対して倍数で分類して覚える。
大体10倍ちがう超危険なものは、出題者も覚えてほしいはずなので要注意

他には白書関連では 受験年の3年前のデータを調べ、基準をほぼ達成されているものはほっといて覚えないで、ダメダメな項目や その時の時世や事件などで、突発的によくなったり悪くなったりする項目を覚えます。
つまり1%の違いの問題はつくるわけはない 出題者も細かい数値ではなくて、ダメなものは何か?全体傾向はどうか?前年より突出しているものはないか?を聞いてくるはずです。

〇公式関連
覚えなくては問題が解けない公式は覚えます。
つまり問題で公式が掲示して無い場合(これは仕方ない)、ただパラメータが何を示しているのかは必ず覚えておきます。

今回試験で正しい公式はどれ みたいなのがでましたが、覚えている人はラッキーですが 知らなくても解けました。
それはパラメータが何を表しているのかがわかれば、求める値に対してパラメータが比例・反比例の関係だけわかればいいからです。

つまりパラメータ値が増えて左辺の値が増えるなら、それは分子にあるものですし、パラメータが増えて左辺の値が減るなら それは分母にあるべきものだからです。
それにパラメータに単位が入っていたらもっとラッキー
左辺の単位に対して右辺の単位を掛け算・割り算(比や係数は1にしちゃう)で計算すれば同じになるはずだからです。
べき乗やルートもそう。単位で考えれば左辺に等しくならなければおかしいのでそれで公式の判別はできます。

あと覚えなくていい公式はやっている事を覚えて公式自体は覚えません。
例えばは総合集塵値を求めるものや石綿の顕微鏡観察なんかもそうですね。
集塵は入ってくるものを100として図を描いて掛け算足し算すればいいし、顕微鏡観察も図にイメージ書き出します。単位は問題についてくるので考え方の確認もできます。

他に常用対数の展開の仕方とExp≒2.7は覚えておきましょう。
Expの値自体は知らなくても解ける問題が多いですが、式の展開に困ったときに値つっこんで近似値をむりくり出せます。
LogスケールはLog2,Log3,Log5以外になると問題文になくて 関数電卓がなければ出せませんが、単純べき乗なら普通電卓でも機能があるので。(電卓メーカでやり方違うのだけは気をつけて)

〇その他
できるだけ想像します。
水平方向の集塵能力に対する粒径値の式とかは、ボール投げて向こう側に届いたらアウトと考えて、ならボールが大きければ?(粒径)向こう側まで水中だとしたら?(粘度)投げる力が大きければどうなる?(速度)の形で簡単化して考えます。

【最後に騒音振動を受ける人へ】
自分は環境計量士の騒音振動持ってますが、電気関係をかじった人は非常に有利です。
なぜなら、騒音振動は電気の交流理論がそのまま置き換え効くからです。
どっちも基本理論は波で圧・力・ノイズ・デシベル計算に至るまで一緒です。
違うのは法規と球の表面積が必要になるか否かくらい。

それでは、来年は残り1科目集中して取りたいと思います。

2017.12.22 掲載

ダイオキシン類体験談(瀬戸内ジャクソンさん)

(はじめに)
管理人様、お世話になっております。こちらのサイトには大変お世話になりましたので、少しでも役に立てばとおもい投稿させていただきます。本日ダイオキシン類の合格を確認しました。
会社に入り、必要資格のため勉強をはじめました。
20代後半メーカー勤務。

(試験結果)
2017年度
ダイオキシン概論  13/15 合格
ダイオキシン特論  19/25 合格

(使った教材)
(1)精選問題集:過去問2008年度~2012年度
(2)正解とヒント:過去問2012~2016年度
(3)法令等:HPを抜粋、印刷し、過去問の出題用語、条項にマーカー
(4)環境白書:HPにてインベントリーの確認(各排出量を確認、H26年度)

(学習法、期間)
4-5月:(1)×3周+間違い箇所復習
6-7月:(2)×3周+間違い箇所復習
(毒性、産業施設、分析方法、計算の確認)
(3)、(4)を書いて覚える(条文の言い回し、数値確認)。
8月:(1)、(2)+復習
9月:(1)~(4)バランス学習(毎日の重点項目を決める)

・平日:朝30分、昼休み20分、夜30分を確保
・休日:60~120分で4-7月は強制なし(子供が寝てる間に)

(所感)
・過去問で8割以上取れていたのでタカくくっていたら特論で問1~問4まで連続不正解でした。
最近やや難化傾向にあると思うので、ダイオキシンの電話帳(技術と法規)購入も考えた方がいいかもしれません。
・ダイオキシンの電話帳は購入せず、正解とヒントの解説に重点を置きました(補足はHP等確認)。
・過去問の1周目はかなり時間がかかりますが解説を中心に地道に(一番苦しい上り坂)、2、3周目からは記憶の定着がメインになりスピードアップします(下り坂へ)。
・確実に取るべき問題を落とさない事が6割突破の鍵。
・水質一種、大気一種も上記学習法(+電話帳、科目別問題集)で取得しました。
・「一発でとる」という心意気が大事だと思いました。
・たまにゲームしたり遊びに行ったり美味しいもの食べたりメリハリも重要です。

(取得履歴)
2015年度 大気一種
2016年度 水質一種

2017.12.15 掲載

大気4種体験談(おっさんさん)

試験の状況(大気4種受験)
公害防止管理者試験大気関係合格テキスト(青山 芳之著、オーム社)過去の10年分の問題を覚えて、1年目(1回目)は受験しました。

(結果)
公害概論(9問正解)、大気特論(12問正解) 合格 大気概論(5問正解)、ばいじん粉じん特論(4問正解)は不合格でした。

(対策)
内容を理解するため、合格テキストの文章、表、章ごとのまとめの項目をひたすら書いて理解をして覚えるようにしました。
ばいじん粉じん特論は範囲が広いので、ばいじん一般粉じん特論の問題(過去7年)の問題を解きました。(出題傾向が違っているので、勉強になります。)
1ヶ月前に準備講習に行っていた後輩に講習で使用したテキストを借りました。」
講習では大切な部分を言っていたおり、蛍光マーカーで重要な項目に印があったので、重要部分をひたすら書き出して覚えるようにしました。少しずつ内容が理解できるようになりました。
今年のばいじん粉じん特論は記憶していれば9問は暗記の試験だったので、努力が報われる問題ばかりでした。 問2はひたすら計算して合計を求めるもので、問3はZの式さえ覚えていれば
解ける問題でした。 石綿の計算はばいじん一般粉じん特論で類似の問題があったので、時間をかければ解ける問題でした。他は過去の設問に類似したもので、クリソタイルの内容は昨年の出題の復習して白石綿、茶石綿、青石綿他に3種類を覚えていれば、すぐに溶ける新問題でした。
大気概論
問2の粉じん設備に誤りがなかったので、数字の誤りがあるかを考えました。
全部正しい、バケットコンベアーの容積0.03立方メートルが0.3と思って選択しました。
ベルトコンベアーバケットコンベアーの注釈部分に誤りがあったようで、偶然正解を選ぶ形になりました。
問5の一般環境大気局と自動車排気ガス測定局の%の数値が入れ替わっていることに気付かず
92.5%達成率が誤りと判断して3を選びました。(5が正解でした。)
問8のハロンの濃度の推移はHCFC-22が後発と推理してHCFC-22の発生が遅い選択肢2
CFC-12、CFC-11、HCFC-22の順を選びました。
表が混みいっているのででないと思っていました。
この3問以外はまとめに載っている内容だったので、安心できました。有害大気汚染物質 指定物質4点は覚えていて良かったです。指標植物等、特定物質はでなかったので残念でした。
会社の設備上大気4種があれば十分なのですが、大気有害物質特論を読み始めました。
読み始めたばかりですが、粉じん装置の原理等の記述があり、大気4種の試験に関係ないのですが、集じん機の原理を理解するためには一読しておいた方が良いかもしれません。
最後に追い込みの1ヶ月で後輩の講習のテキストを使用しました。そこで思った事は時間とお金に余裕があれば、講習を受けると内容が理解できるのではないかと思います。
同時期(別会場)の後輩も今回の試験で合格ラインに達しているようです。

2017.10.02 掲載

騒音振動体験談(ヘイポーさん)

初受験。
30代前半、MARCH理系です。
一発合格したかったので6月から毎日1.5時間程度
勉強しました。

(使った教材)
1.電話帳
2.正解とヒント

(試験結果)

29年度
公害総論    14/15
騒音振動概論  24/25
騒音振動特論  27/30

(感想)
試験では過去問5割といった感じだと思います。
過去問だけでは6割超えは厳しいかもしれません。
公害防止は電話帳の中から出題されると調べたらわかったので、電話帳を読み込みました。
裏を返せば電話帳に載っていないことは試験に出ないので
ひたすら電話帳熟読。

1ページ1ページ丁寧に3周くらいしました。
電話帳熟読が合格に繋がったと思います。

騒音振動は計算が多いので、
・計算問題:過去問実践
・知識問題:電話帳熟読
が効果ありと思われます。

エッセンシャルに手を伸ばすか迷いましたが、参考書を増やさずひたすら繰り返しを心がけました。

私の感想ですが、とにかく電話帳!
これで合格ラインに乗ると思いました。

2076.10.02 掲載

大気1種体験談(めたのさえた)

画像付きのより詳しい体験談はコチラをご覧ください。
⇒【体験談】大気1種 SATさんの通信講座と過去問学習で合格見込み

1.私の情報
学歴:地方国立大院卒
仕事:機械系エンジニア
年齢:30代中
保有技術系資格等(物理・化学系抜粋)
・公害防止管理者(水質1種、大気3種、ダイオキシン)
・技術士一次試験(上下水道)
・危険物(乙1-乙6全て)

大気三種を持っているので、大気有害物特論のみの受験でした。、

2.受験目的
公害防止管理者のホームページを運営している立場上、大気1種くらいは受かっておいたほうが良いだろうと思いまして、取得を決意しました。
公害防止管理者の受験生であることにより、ホームページに来てくださる方により近い立場の、ホームページの管理人(の手伝い者)になりたいと思ったわけです。

3.私の勉強法
私の勉強方法を紹介したいと思います。
私の勉強方法は、SATさんの公害防止管理者通信講座と過去問を併用した方法です。
その具体的な内容を紹介したいと思います!!

(1)音声MP3とレジメ(テキスト)の利用法
通信講座の使い方として一番役立っているのが、音声ファイルを聞きながらレジメを使って勉強するという方法。音声はDVDの内容をそのまま収録したもので、通信講座に申し込むと無料でダウンロードできます。DVDを視聴するのも役に立ちますが、私の場合、この【音声】が役立っています。使い方は以下の通り、

・音声をダウンロード
・倍速再生可能なウオークマン等MP3プレイヤーに保存
・2倍速で聞きながらレジメを使って勉強

こうすることで、2倍速で勉強できます。
私にとってはDVDの視聴速度は遅く感じます。
なので、2倍くらいがちょうどいい。

このやり方は、

通勤中とか歩きながらでも(テキストは無くても)
耳から学習可能というメリットもあり、
隙間時間を有意義に使用できます。

私は、倍速音声再生法最強!!と固く信じています。
効率よく、ながら勉強できるのです!!
だまされたと思って真似してみてください!

(2)過去問を解く
勉強をしたうえで、過去問を解いていきます。
過去問はここで無料でゲットできます
でも、やっぱり間違えるところはありますよね。
そういう時は、SATさんのテキストを使用して、間違った理由と正しい解答の理由を調査します。
そして自分なりの解説を、過去問に書き込んでいきます。
そう、過去問が自分なりの、間違えやすいことをまとめたメモになるのです!!
10年分ほどの過去問を印刷して勉強しています。

(3)過去問と音声&テキストを繰り返し勉強
上記の方法で、何度も繰り返し勉強します。
通勤では音声を聞き、昼休みには過去問を勉強し、帰宅後も繰り返し・・・
すると、過去問をどれだけ解いても100点が取れるようになってきました。こうなると試験に向けて自信がついてきます。試験が楽しみになってきます。

結果的に上記の方法で約2週間、合計30時間くらい勉強しました。

4.試験結果
大気有害物質特論 9/10

5.感想
・SAT公害防止管理者通信講座が非常に良かったです。
1教科からでも受講できるので、科目合格を保有している方にもおすすめです。
・過去問は10年分以上ほぼ完ぺきに勉強しましたが、100点は取れませんでした。
・100点を取ろうと思えば、電話帳勉強が必須ですが、合格するだけならSAT公害防止管理者通信講座と過去問で十分でしょう。
・公害防止管理者のホームページを運営していなければ、大気一種の受験はなかったと思います。
ありがとうホームページ(笑)。

6.次なる資格取得目標
30代のうちに、以下を取得したいです。
・環境計量士(濃度)
・技術士二次試験
・公害防止管理者(騒音・振動)
・TOEIC900点

人生いつまでも勉強です・・・。
資格マニアを目指していますので(笑)
公害防止管理者の勉強もいつまでも続けていきますよ!

2016.10.02 掲載

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. […] そして何より、技術資格に関する通信講座が充実しています。 私は公害防止管理者の通信講座しか、受講経験がありません(公害防止管理者大気一種にSATさんの教材で合格しました⇒体験談)。しかし、資格マニアの僕としては、いつか他の資格の通信講座もSATさんで受講してみたいと思います。 […]