ある方からの指摘で気が付きました!
溶存酸素濃度(Dissolved Oxygen)の20℃での飽和値(もうこれ以上水に溶けない値)は
少し前まで8.84mg/Lとされていましたが・・・改定されたようです。
2016年からは、9.09mg/Lとなっています。
これに伴い、BODの希釈にかかわる式も変更になっています。
BOD測定試料の採取量(mL)は
【旧】
V=((3.5~6.2)×1000)/予想のBOD値mg/L
飽和溶存酸素濃度(8.84mg/L)の40~70%で、3.5~6.2とされていた。
【変更後】
V=((3.6~6.4)×1000)/予想のBOD値mg/L
飽和溶存酸素濃度(9.09mg/L)の40~70%で、3.6~6.4となった。
正直、私、知りませんでした・・・。
最新の情報についていけてなかったですね。お恥ずかしい。
これに関連して、たとえば、下のような問題が出題されます
●問題
BOD1000mg/Lの工場排水をBOD除去率約95%の処理槽を通して排出した。この排出液のBODを測定する為、試料の希釈倍率(倍)として適切なものはどれか?
(1) 3 (2) 10 (3) 30 (4) 50 (5) 100
●解答と解説
この排水がBOD95%除去された後の、処理後BODは50mLですね。
この場合、上記の式より
V=((3.6~6.4)×1000)/予想のBOD値mg/L
なので答えは(5)の100mLですね。
試料を1000mLにメスアップ後、測定値が3.6~6.4mg/Lになるようにすれば良いです。
面倒くさいので5くらいと考えていれば良いと思います。