公害防止管理者の「技術と法規」 中古と最新版どちらを選ぶ?

公害防止管理者試験のバイブルである「技術と法規」の最新版(2018年版)を購入しました。この本は、公害防止管理者の教材の中でも最も重要であると言われている本です。

分厚くて、昔でいうところの「電話帳」サイズであるため、業界では「電話帳」というふうに呼ばれることが多いです。

重要ではあるんですが、この本がなければ合格できないというわけではありません。様々な体験談を読んでいただけると分かると思いますが、「電話帳」なしで合格されている方もたくさんおられます。

しかしながら、公害防止管理者試験は原則、「電話帳」から出題されるため、この内容を完全にマスターすれば絶対に合格できます。その意味で、最終的には技術と法規(電話帳)がバイブルであると言えるんですね。

技術と法規は結構お高いので、最近はやりのメルカリブクマを利用して、中古で購入したいと思われる方も多いと思います。それはそれで、ないよりは良いのですが・・・僕は技術と法規限っては、中古で買うのはお勧めできません。

僕は、どうせ買うのであれば、

「最新版の技術と法規」を買うことをお勧めします。

その理由を解説したいと思います。

また、我が家には最新の技術と法規が必要な特別な理由があります(笑)。

公害総論の内容は毎年新しいものに変わっている

公害総論の出題内容は、毎年新しいデータや環境動向の内容に置き換えられています。

ですので、最新のデータについていく必要があります。古い電話帳で勉強していると、最新の動向についていけていないことがあります。このため、最新の技術と法規で勉強していることが大切になってきます。

公害防止管理者 公害総論問題集(2018年度版) (公害防止管理者受験対策kougai.net)
by カエレバ

技術的な内容も改訂されている!

データ関係だけではなく、技術的な内容もときどき訂正されています。

僕が公害防止管理者(水質1種)に合格した時には、窒素循環におけるAnammox(アナモックス)最近の役割などは、まだ研究段階で教科書レベルにはなっていませんでした。また、UASB法などの水処理手法も研究室で研究されてはいましたが、広く社会で使われていませんでした。

しかし、最近では公害防止管理者試験でも当たり前のように出題されています。これにともない、最近の技術と法規ではこれらの技術も取り上げられるようになってきました。そして、実際の試験でも時々出題されるようになってきています。

嫌気性アンモニア酸化 (anammox) は無酸素条件下において、亜硝酸性窒素を電子受容体として用いることにより、アンモニア性窒素を直接窒素ガスに変換することのできる生物学的プロセスである。anammoxプロセスは従来の窒素除去法に代わる新規のプロセスとして期待されている。従来の窒素除去プロセスである硝化・脱窒法と比較すると、部分硝化及びanammoxプロセスを組み合わせた複合プロセスを窒素除去に適用することによって、酸素曝気及び外来電子供与体の供給により発生する費用を大幅に削減することが可能となる。

北海道大学 水変換工学研究室 HP中の研究紹介より抜粋

また、溶存酸素量の数値が改訂されていたりします。こうなると、計算式の一部も変化してきており、最新の情報を知らないとなかなか試験についていけませんね。

【旧】

V=((3.5~6.2)×1000)/予想のBOD値mg/L

飽和溶存酸素濃度(8.84mg/L)の40~70%で、3.5~6.2とされていた。

【変更後】

V=((3.6~6.4)×1000)/予想のBOD値mg/L

飽和溶存酸素濃度(9.09mg/L)の40~70%で、3.6~6.4となった。

公害防止管理者受験対策のホームページより抜粋

そして何より・・・・サイト運営上必要

そしてなにより、我が家では公害防止管理者のホームページを運営しています。

サイト運営をしていく上で、「最新の技術と法規」を持っていないと本当に苦しいです。その意味でも、最新の技術と法規を買う必要があったのです!!

しかも最近では、公害総論の電子書籍を出版しました。このような我が家が、最新の技術と法規を持っていないのは苦しいものがあります。ですから、常に最新の技術と法規を常に手元に置いていたいのです。

また、僕は現在、公害防止管理者資格は以下のものを保有しています。

  • 公害防止管理者(水質1種)
  • 公害防止管理者(大気1種)
  • 公害防止管理者(ダイオキシン類)

そうです・・・・騒音・振動を持っていないのです。

騒音振動は僕にとって「全くなじみのない分野」で、勉強するのが非常に「おっくう」です。でも公害防止管理者のサイトを立ち上げた身分としては、やはり「公害防止管理者試験コンプリート」を目指すことが任務だと思っています。

ですから、今回は騒音振動の技術と法規を買ってみました!!

そういう事情もあるわけです。。。(笑)

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