令和元年(2019年度)公害防止管理者試験 公害総論過去問題の解説(問13~15まで)!

少し遅くなってしまいましたが、以下の記事の公害防止管理者試験の解説の続き(最終)を作りました! 公開したいと思います。今まで以下の通り、ずっと解説を作っておりましてやっと最後までたどり着きましたよ!!

この記事では、令和元年(2019年度)公害防止管理者試験 公害総論 過去問題の解説を作っていきたいと思います。公害総論の勉強は、技術士の継続研鑽としても有用な内容です。僕も、解説をしながら勉強をしています!

完成したら、kougai.netのサイトに掲載してもらおうと思います。

今回は、問13~問15を解説していきたいと思います。

問9

2015(平成 27)年度における産業廃棄物に関する記述として,誤っているもの
はどれか。

⑴事業活動に伴って生じた廃棄物のうち,燃え殻,汚泥,廃プラスチック類な
ど 20 種類と輸入された廃棄物を産業廃棄物という。
⑵産業廃棄物の総排出量は約 4 億トンであり,中間処理されたものは全体の約
80 %であった。
⑶種類別排出量の上位 3 種類は,汚泥,動物のふん尿,がれき類であった。
⑷業種別排出量が最も多かったのは,建設業であった。
⑸再生利用率が低いものは,汚泥,廃アルカリ,廃酸などであった。

解答 : 4

排出量が多い3業種は、以下の通りです。

1位:電気・ガス・熱供給・水道業

2位:農業・林業

3位:建設業

よって4が誤り。残りの選択肢はすべて正しい。

問14

ダイオキシン類問題に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴ダイオキシン類の排出量は,毒性等価係数を用いて算出した毒性等量で表す。
⑵ダイオキシン類のうち,最も毒性が強いものの一つとして,2,3,7,8‒四塩化
ジベンゾ‒パラ‒ジオキシンがある。
⑶ダイオキシン類の 2016(平成 28)年の排出量は,ダイオキシン類削減計画の
目標量を上回っており,削減目標を達成していない。
⑷POPs(残留性有機汚染物質)条約では,非意図的に生成されるポリ塩化ジベ
ンゾ‒パラ‒ジオキシン等の削減等による廃棄物等の適正管理が記載されている。
⑸我が国のダイオキシン類削減計画の内容は,POPs 条約に基づく国内実施計
画に反映されている。

解答 : 3

環境省発表の資料によりますと、以下の通り。

よって、3が誤り。そのほかの選択肢はすべて正しい。

ダイオキシン類対策特別措置法第33条第1項に基づき定められた「我が国における事業活動に伴い排出されるダイオキシン類の量を削減するための計画」(平成24年環境省告示第115号)において、ダイオキシン類削減目標量(大気への排出のうち火葬場、たばこの煙、自動車排出ガスを除く。)は、当面の間、176g-TEQ/年とされています。平成28年の削減目標量に対する排出量は112g-TEQ/年で、この目標量を下回っており、着実に減少しています。

(環境省の発表より)

なお、翌年度(平成29年度)も同じような傾向で、着実に減少しているとのことです。

ダイオキシン類対策特別措置法第33条第1項に基づき定められた「我が国における事業活動に伴い排出されるダイオキシン類の量を削減するための計画」(平成24年環境省告示第115号)において、ダイオキシン類削減目標量(大気への排出のうち火葬場、たばこの煙、自動車排出ガスを除く。)は、当面の間、176g-TEQ/年とされています。平成29年の削減目標量に対する排出量は103g-TEQ/年で、この目標量を下回っており、着実に減少しています。

(環境省の発表より)

問15

環境配慮(調和)型製品に関する記述として,誤っているものはどれか。

⑴環境配慮設計は,製品の設計開発において製品の本来機能と環境側面を適切
に統合する設計手法である。
⑵環境配慮設計の取組みを効果的にするためには,製品のライフサイクル全般
に対する考慮やマネジメントが実施される必要がある。
⑶製品の設計,製造に当たっては,3R(リデュース・リユース・リサイクル)
への配慮が重要である。
⑷タイプⅠ環境ラベルは,産業界又は独立団体が ISO 14025 に従って,事前
に設定されたパラメーター領域について製品の環境データを表示するものであ
る。
⑸タイプⅡ環境ラベルは,ISO 14021 による独立した第三者による認証を必要
としない自己宣言による環境主張であり,企業によって最も活用されている。

解答 : 4

環境ラベルとは商品(製品やサービス)にの環境に関する情報を消費者に伝えるためのラベルである。タイプⅠ環境ラベル(ISO 14024、JIS Q 14024)はJIS Q 14024において「特定の製品カテゴリーの中で、製品のライフサイクルを考慮し、包括的な環境優位性を示すラベルの製品表示ライセンスを自主的な複数の基準に基づき授与する第三者認証制度」とされている。

問題中の選択肢(4)の説明はタイプⅢ環境ラベルの説明である。よって(4)は誤り。

そのほかの選択肢はすべて正しい。

新しい資格にチャレンジしてみませんか!?

公害防止管理者試験も終わり、資格試験の勉強もひと段落された方も多いかと思います。

また、次はどんな資格を取得しようかと、新たな資格取得の計画を立て始めた方も多いかもしれません。

当ホームページは、公害防止管理者の資格だけでなく、資格取得を目指しておられる方のためにSATさんの通信講座をお勧めしています。

以下がSATさんの通信講座へのリンクです。実際にめたのさえたは、SATさんの通信講座を利用して資格を取得したことがあります。とても内容が素晴らしくおすすめです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク