以前にも、中国のホテルで「見える化」でレストランの朝食を改善!!という記事の中で、中国の「見える化」による改善事例を紹介しました。
この記事の中では、ホテルにて、以下のようなボードを設置することで、朝食のラッシュを緩和しようとする試みを紹介しています。興味がある方は、上述の記事(こちら)も読んでみてください。
このように、日本が得意そうな「見える化」による改善ですが、結構中国でも取り入れられています。正直、日本のほうが負けているんじゃないかなぁ・・と思える事例も出てきています。
今日は、そう思わざるを得なかった事例を一つ紹介したいと思います。
中国高速鉄道に乗っているときに気づいた!
僕は中国出張が多いです。そして、出張の際にはほぼ毎回、中国高速鉄道(日本でいうところの新幹線)を利用します。高速鉄道に乗るといつもいろいろんな発見があります(笑)。
など、結構勉強になることが多いです。
そして、この度、中国の高速鉄道に乗っている際に気づいたんです!
中国の新幹線(中国高速鉄道)も見える化が進んでいる!
僕は大抵、中国高速鉄道を利用するときには「一等座」を利用します。
日本でいうとグリーン車くらいのクラスでしょうか。もう一つ上に、ファーストクラスにあたるクラスがあるのですが、僕は大抵「一等座」を利用します。なお、「二等座」が一般的な日本の新幹線の指定席のイメージです。
この度も中国高速鉄道の一等座を利用しました。
そして、ちょっと上を向いてみると気づいたんです。
ん?この表示は何?
座席番号のところに、赤と緑のランプがついています。
僕が座ったのは、7D席でした。
あ、そうか、
予約が入っている席を「赤」で表示することで見える化しているんだね!!
当たり前のことですが、このようにすることで、どの席に予約が入っているのかが一目瞭然です。鉄道の職員さんにもお客さんにもメリットがある「見える化」の改善だと思います。
でも、考えてみてください。
日本の新幹線はこうはなっていないですよね。
中国に負けていますよね?
僕たちは「見える化」というと日本のお家芸のように考えてしまいがちです。
でも、中国だって「見える化」はすすんでいます。中国以外の諸外国だって一緒です。
僕は、こういう基本的な改善を大事にできるような技術者にならないといけないぁな・・・と非常に反省しました。負けていられません。こういう基本的なことを愚直にやっていくのが、技術者にとって特に生産管理、経営工学が専門の僕にとっては大切なんだろうな・・・と思います(僕は経営工学部門の技術士ですし・・・)。
これに気づいた時の僕のツイートを掲載しておきます。
中国の高速鉄道。新しい車両は、予約がある席を赤色にして見える化。生産管理分野でもに重要な手法である。日本の新幹線も早期適用してほしいだと思う。#生産管理#経営工学#見える化 pic.twitter.com/GNoUtktXMC
— めたのさえた (@kougainet) 2019年7月22日
世界でも「見える化」は当たり前になってきた
今回は、中国の高速鉄道の例を取り上げました。
ビジネスの世界でも同様です。
実は最近になって思うのですが、世界中の企業で「見える化(Visualization)」は当たり前のようになってきていると思います。
少し前までは、このような管理の仕方は「日本国内のほうが進んでいる」という印象がありました。しかし、最近では、海外の企業も「見える化」に取り組んでおり、場合によっては日本の企業がすでに負けてしまっているケースも見受けられるのが実態です。
ですから、僕たちは危機感を感じなければなりません。
僕は、日本の企業はこれからも継続的に様々な改善に取り組んでいかないと、本当に負けてしまうのではないかという恐怖を感じています。
今までのやり方を続けていくだけではなく、PDCAサイクルを回して常にレベルアップしていく姿勢が大切ですね! 当たり前の改善とコツコツと積み重ねていかなきゃダメですよね!
参考情報
中国で仕事をしていくうえで、ネックになるのがネットの規制ですよね。中国ではネット規制が厳しく、閲覧できないサイトや接続できないネットサービスが多いです。
僕はVPNを利用することで、中国でも快適なネット環境を確保しています。
以下をご参照ください。