汚水処理特論にでてくる用語である「HRT」と「SRT」について解説したいと思います。
どちらも似た単語ですが、意味が全く違うので注意してくださいね。
HRT(水理学的滞留時間)とは
英語ではHydraulic retention timeと言います。
汚水が処理施設内に滞留する時間のことです。
HRT = 処理装置の体積 ÷ 処理量
で表されます。
例えば、700m3の汚水を350m3の活性汚泥槽で処理すると、
HRT = 350 ÷ 700 = 0.5日
と計算できます。
SRT(汚泥滞留時間)とは
英語ではSludge retention timeと言います。
これは処理槽内の汚泥が引き抜かれるまでの平均時間のことです。
SRT = (活性汚泥槽のMLSS + 最終沈殿槽や管内のMLSS) ÷
(余剰汚泥量MLSS + 処理水中のSS)
実務ではSRT/HRT 比などを計算することがあります
実務では管理指標として、SRTとHRTの比を管理することがあります。
そういうこともあるなぁと覚えておいたらよいと思います。