活性汚泥法の一つである、回分式活性汚泥法をご存知ですか?
この方法は公害防止管理者試験の「汚水処理特論」の中で、出題事例があります。
おさえておきましょう!!
覚えていますか? 標準活性汚泥法
以下に一般的な活性汚泥法のフロー(標準活性汚泥法)を示しています。
標準活性汚泥法は主に以下の3つの槽から構成されています。
- 最初沈殿池
- エアレーションタンク
- 最終沈殿池
こうすることで連続的に廃水処理をすることが出来ます。
それでは、標準活性汚泥法と回分活性汚泥法は何が違うのでしょうか?
回分活性汚泥法とは?
回分活性汚泥法は一つの槽の中で、
汚水の流入 → 曝気(エアレーション) → 汚泥沈殿 → 排水
のサイクルを完結させる処理方法です。
図にして表してみます。
「一つの槽で流入~排水までをやってのける」と理解しておけばよいでしょう。
回分式活性汚泥法のメリットとデメリット
メリット
- 曝気(エアレーション)時間の変更が容易
- 沈殿時間の変更が容易
- 好気と嫌気処理の併用が可能
- 維持管理が容易
- 連続法に比較して固液分離の安定性高い
- 回分式活性汚泥法層を複数並列にならべることにより連続的な流入、排水にも対応可能
デメリット
- 大規模処理施設で採用されにくい
- 連続的な汚水流入に向いていない(対応可能ではあるが・・・)